名探偵コナンの美術監督が元ギャルさつまいも料理研究家とコラボ&デジタルアート
現代アーティストとしての創作活動では、『昭和レトロ』をテーマに、平面の絵画作品から、廃材を利用したハンドメイドの立体作品まで、オリジナリティ溢れる作品を制作。鳥居等の廃材入手のためにトラックを地方に
走らせるエピソードも披露しました。
今回の個展では昭和の少女や風景をモチーフに、スマートフォンやSNSが存在しなかった、人と人のつながりが密で温もりに満ちた「昭和の色彩」に迫ることが、制作の主題です。
フィルムカメラで撮影したような、ぼやけた色や透過光の表現による暖かさも作られていました。水彩、色鉛筆を使用したような重厚感も。今回の個展では、Arashi M氏が幼少期に住んでいた横浜でのお気に入りの場所をモチーフにした作品も展示されています。作者の分身として描かれた少女を観た観客にはArashi M (アラシ・エム)氏を女性だと思っていた方も少なくなかったようです。
服飾の仕事に従事していた祖母の作品を幼少期から見ていたArashi M (アラシ・エム)氏の繊細なセンスは、昭和レトロブームの中で今回の作品群にも光っています。鈴木絢子氏は、『マツコの知らない世界』に芋けんぴブームを牽引する元ギャルさつまいも料理研究家として出演したこともありますが、アートのコレクターとしての側面もお持ちのようです。(文・写真@星野純連)