戦争体験者の言葉を忘れてはならない 風化させてはならない 繰り返してはならない 朗読劇・講話イベント『私たちは忘れない。東京大空襲 平和!つむぎあうつどい』が開催
戦災体験者は高齢になり、戦争の悲劇が 風化してきたことを危惧する人も少なくありません。
空襲の悲劇を描いた朗読劇と戦災体験者の講話の二部構成「私たちは忘れない。東京大空襲 平和!つむぎあうつどい」を8月17日15時から17時まで、墨田区の曳舟文化センターのレクリエーションホールで主催するNPO法人温個知心の会の仲内節子理事は、
「人間は、その人を知る人が誰も居なくなった時、ほんとうの死を迎えます。1945年3月10日の東京大空襲から78年たちました。体験者を知る人さえ少なくなった今、私たちは東京大空襲とは何だったかを問い、10万の命をしのび、再び戦争が繰り返されないようにと考える必要がないでしょうか。当会は『忘れない 東京大空襲』として、平和を希求するイベントに取り組みます。
特に、魂の慟哭を伝えた故早乙女勝元さんの『東京大空襲』(1971年岩波新書)と、その後を活写した栗原俊雄さんの『東京大空襲の戦後史』(2021年岩波新書)という二冊の名著を原作に『あの夜 何が』と題する朗読劇は必見です。島野仲代(劇団・青年劇場所属)の客演を得て市民グループ『セブンティズ』が演じます。朗読劇の冒頭には、昨年亡くなった早乙女勝元さんが子どもに優しく語り掛ける映像上映です。東京大空襲の実相を初めて明らかにした早乙女さんの在りし日の姿が、胸を打ちます。
第二部では8歳で大空襲を体験された二瓶治代さんが、あの猛火の中を潜り抜けた体験と記憶と平願いを語ります。花火大会も平和だからこそ。平和のつどいにぜひお越しください」 と話しています。空襲被害者の生の声を聞き、平和について 考える貴重な機会かもしれません。 (文@安倍しんのすけ)