フジテレビ会見 港浩一社長辞任も火消しならず 「聖域」日枝久氏の去就は

港浩一社長が辞任。これで収束するのだろうか。

フジテレビは完全に悪手を踏みました。こういう時に大事なのは、「後処理」です。仮に「やってしまった事」であっても、後の対応で挽回できる可能性はたくさんあったのです。

1月27日、フジ・メディア・ホールディングスの嘉納修治会長、フジテレビの遠藤龍之介副会長、フジテレビの港浩一社長、親会社の金光修社長の四人が出席。

まず嘉納会長が自らと港社長の辞任を発表。これは予想された事です。新社長は清水賢治専務。「Dr.スランプ」などヒット作を手掛けたいわばアニメ畑の取締役。

港会長の言い訳がましい会見から始まりました。女性の人権を主張するのは良いのですが、ひたすら謝罪に徹する事が必要だったはず。「女性のケア」という単語を連発するのですが、もちろんそれは絶対守るべきものです。ただ、それを盾に調査をしなかったという言い訳に聞こえました。港氏の後を受けた、広報からは前回の港社長の言っている事を丁寧に言っているに過ぎないと感じられました。

しかも「第三者委員会にゆだねる」。この言葉は前回の会見で「禁句」だったはずです。それをまた繰り返すとは……。お粗末と言わざるを得ません。

広報からは「中居氏」繰り返して、社内の聞き取り調査の内容について言及するのですが、これでは中居正広氏の肉声を聞かなければ、納得できない状況になってきたと思われます。とはいえ、中居氏は既に一般人であり(芸能人は準公人とみなれされる)、彼に取材するのは困難でしょう。第三者委員会が例えば旧ジャニーズ事務所の報告書のように「いつ」「誰が」「何をしたか」具体的に書いてありましたが、そのような報告書を期待するしかないようです。(文@編集部)