可愛くて面白い 『ラフ×ラフ』2周年単独ライブ開催 ファンと一体化した素晴らしさ

「皆、可愛くて。泣いちゃった」。
隣の席の女性が家族に話しかけていました。
僕はライブを見た後に、ファンに交じって帰路につくのを常套としています。そこで、ファンが口々に感想を色々述べているコンサートやアイドルが成功する例を、数多く見てきたからです。そして、3月9日に品川インターシティホールで行われて「ラフ×ラフ2ndAnniversary LIVE、AKO〜あかるくカワイく面白く!」では、そういったファンの方の感想が漏れ聞こえてきました。実際見ているこちらも鳥肌が立った場面がいくつかありました。
「ラフ×ラフ」が名物プロデューサー佐久間宣行さんの元、デビューしてから2年経ちました。「ラフ×ラフ」のコンサートを見るのは3回目ですが、単独は初見。感想から先に言ってしまうと「素晴らしい」の一言。パフォーマンス、楽曲、MC、そして得意のコントと大喜利。「ラフ」の意味は英語で「笑う」ですが、そう聞くと笑いも出来るアイドルと思われるかも知れませんが、パフォーマンスは王道中の王道でした。
第一の鳥肌はコント「伝言ゲーム」の後「9revenge」。このあたりからMIXと歌が波に乗るサーフィンのようにメンバーと客と共鳴が始まったように感じました。
そして何より、楽曲・振付・歌、全てがこのコンサートのテーマである「AKO」(明るく可愛く面白く)を体現していました。
客には女性ファンも目立ち、メンバーのコント、大喜利やMCに笑う声も。そしてパフォーマンスは今、流行りの韓流アイドルとは全く違うベクトルでいくコンセプト。潔いです。この路線で進んでいって欲しいものです。また、メンバーの
齋藤有紗、佐々木楓菜、高梨結、永松波留、夏目涼風、日比野芽奈、藤崎未来、吉村萌南
の8人が全て個性を発揮しているのも特筆すべきでしょう。
品川インタシティーホールの会場にはバルコニーがあります。メンバー8人がそこに現れたり、撮影タイムでは歌唱中、会場の中ほどの設置された台の上で、奥の方の観客に手を振るパフォーマンス。これはよく、さいたまスーパーアリーナや東京ドームなど広い会場で行われるものですがこの規模の会場で行うとは、メンバーと運営の心意気が伝わってくるようで心が揺さぶられるものがありました。本当に元気を与えてくれる8人です。まさに「AKO」でした。約2時間強。全く飽きさせない、そして元気いっぱいのパフォーマンスはこれぞ「アイドルの原点」とも言えるものでした。
8人には3年目、もっと大きな会場でのパフォーマンスをぜひ、期待したいと思います。大きな会場でも決してひるまず「王道アイドル」の姿を見せてくれるはずです。(文@久田将義 写真@林晋介)
<セットリスト>
laughing!
100億点
ドラマみたいに言わなきゃ
9revenge
ちょっと闇落ち
超めっちゃ”キュン”でしょ
君がNo. 1
ラズベリーサイダー
かわいいスイッチ
クライアント
考える時間をください
恋って線香花火みたい~ニセ取材に本気で答えた恋の歌~
パッパッ
Re:myself
君ときゅんと♡
ワタシイロ光る
サバ☆サマ!