トクリュウか?「スカウトグループ幹部」逮捕 繁華街で暗躍する彼らの正体とは
警視庁は26日までに、大分県内の性風俗店に女性を紹介したとして、職業安定法違反の疑いで、スカウトグループ「アクセス」の幹部である37歳の男を逮捕した。警察によると、男はこの組織内で複数いる「ナンバー2」の一人とされ、広範なスカウト活動を取りまとめる立場にあったとみられている。
職業安定法は、無許可での職業紹介行為を禁じており、特に風俗業界への人材斡旋については厳しく規制されている。警視庁によれば、男は女性に対して、風俗店で働くよう勧誘し、その後、大分県の店舗に紹介していたという。紹介料や報酬が発生していた可能性もあり、警察は背後に組織的な利益の流れがあったとみて捜査を進めている。
「アクセス」は、首都圏を拠点に全国にネットワークを持つとされる大規模スカウトグループで、過去にも同様の容疑で関係者が摘発されている。構成員は、主に繁華街やSNSを通じて若年女性に接触し、風俗業界への勧誘を行っていたとされる。一部の女性は経済的困窮や家庭問題を抱えており、そこに付け込む形で就労を促されるケースも少なくないという。
警察は今回の逮捕を受け、組織の実態解明と関係先の洗い出しを進めるとともに、女性たちが被害者として保護の対象となる可能性があるとして、慎重な聴取を行っている。風俗業界とスカウト業者との関係性や、スカウト活動の実態についても、今後の捜査の焦点となる見通しだ。(文@編集部)