「炎上を恐れるな。這い上がってこい!」ひめゆり学徒隊の写真を加工し宣伝した炎上バンドへ

“ビジュアル系界のご意見番”KENZIが投げかけた言葉

ひめゆり学徒隊の写真を加工し、宣伝し、炎上したビジュアル系バンド「グランギニョル」の活動休止発表を受け、ヴィジュアル系界の“ご意見番”として知られる KENZI が、率直かつ挑発的な言葉を投げかけた。

「ロックバンドなら、顰蹙を買ってもやったらいいと思う。
それができないなら、最初からやらなければよかった」

そう語るKENZIは、自身が率いるバンド、「アンチフェミニズム」、「THE DEAD P☆P STARS」で、長年にわたり炎上と隣り合わせの表現を続けてきた人物だ。

ステージで火を使った演出をしたことを
対バンのアーティストがSNSに投稿した
炎上し、騒動になった。

「僕がやってるアンチフェミニズムも、少し前に“放火魔”だとか言われて、いろいろありました。でも、ずっとやってきたことだから、だから何?でしたね」

また、過去には、ハーケンクロイツのモチーフの使用や、豚の仮面をかぶっての敬礼パフォーマンスなどを理由に、ドイツ公演が中止になったこともあった。
卒業アルバムの顔写真をすべて豚の顔に差し替えたり、過去の集合写真をあえて使用したりと、常に「不快」「問題視」される表現を意図的に選び続けてきた。

「グランギニョルも、悪気はなかったと思う。でも、それで活動をやめるなら、それまでのバンド。
悪いと思うなら謝罪して、活動を続けたらいい。命削ってやってるなら、這い上がってこい!」

さらにKENZIは、当時はシークレットでKLACK のドラマーを務めていた時代にも、NKホールで問題が起きた過去を明かしつつ、こう続ける。

「ロックで片付けるのは良くない。でも、ロックバンドの姿勢の根本は、世の中に対する“反抗”だったはず。
今は何でもかんでも『よくない』って言われる。息もしにくい、つまらない世の中ですよ。ロックバンドまで、みんないい人になろうとしてる。それが気持ち悪い」

そう吐き捨てた上で、KENZIは最後に、グランギニョルへ向けて、ある意味で最もロックなエールを送った。

「グランギニョルへ。
いつでもアンチフェミニズム、対バンするぜ!」