「バレてるのに止まらない」不倫劇に共感と苦笑――中年男の本音が暴走

「愚か者たちへのレクイエム」が築地本願寺プディストホールで開催される。

職場不倫――。
誰もが「ダメだ」と知りながら、なぜか目をそらす。そして当人たちだけが、さらに燃え上がる。
そんな“あるある”の危うさを、笑いと皮肉でえぐるミュージカルファルス『愚か者たちへのレクイエム』が、今月末、東京・築地で上演される。

物語の軸は、課長・土井と課のアイドル・うえとの禁断の関係。完璧に隠しているつもりの2人――だが、周囲は気づいていて気づかぬふり。この“見て見ぬふり”こそが、事態をよりスリリングに、そして滑稽にしていく。

舞台はやがて、中年男性の“人生の折り返し地点”に差し掛かった感情へと踏み込む。
理性と欲望のせめぎ合い。守るべきものと、壊したい衝動。

それらをコミカルに、しかしどこかシニカルに描き出す。

出演には新田純一、白石まるみら実力派が名を連ね、三井宏文が演じるのは、空気を読みすぎる男・川合。
「職場の誰よりも状況を把握しながらも、決して出しゃばらない。
そんな男を全力で楽しんで演じたい」と語る三井。観客が思わず「いるいる」とうなずくリアルさが、この作品の妙味だ。

果たして、この不倫の行方は――。笑っていいのか、刺さるのか。その答えは、劇場で確かめるしかない。

■ミュージカルファルス
『愚か者たちへのレクイエム』
2026年4月29日(水)〜5月2日(土)
築地本願寺ブディストホール

▼出演(ハート班)
29日(水)18:30~
30日(木)13:30~
1日(金)18:30~
2日(土)13:30~

(文・写真提供@霜月潤一郎)