HΛLが野外フェスで健在ぶり 「次は若手育成」発言に集まる期待 【千葉・土気発】
盛況で終わった土気ロックフェス2026
かつてJ-POPシーンを席巻した“音の職人”が、緑豊かな野外ステージで存在感を見せつけた。
6月7日、千葉市緑区の昭和の森・太陽の広場で開催された「土気ロックフェス2026」が盛況のうちに終了した。
出演者の中でも注目を集めたのが、音楽プロデューサーのHΛLだ。
1990年代後半から2000年代にかけて、浜崎あゆみ、上戸彩、玉置成実、タッキー&翼らの作品制作に携わり、日本レコード大賞編曲賞も受賞。J-POP黄金期を支えた実力派として知られる。
最近は表舞台に立つ機会こそ多くないが、その名前を見て足を運んだファンも少なくなかったようだ。
当日は足の不調を心配する声もあったが、ステージでは終始笑顔。軽妙なトークを交えながらパフォーマンスを披露し、観客との距離の近さも印象的だった。
会場関係者によれば、「HΛLさんのステージが始まると自然に人が集まり、最後まで人だかりができていた」という。
イベントには、ひばり、フルヤトモヒロ、YUTAKA、Giri-d、紫垣佳孝、Airi、カルマ、半蔵Club、Toko、Micco、1harf、蒼一心、とわ、Lino、菜摘美、千葉兄弟、クリスタル☆けんららも出演。ベテランから若手まで幅広い顔ぶれがそろった。
終盤には、KinKi Kidsのヒット曲「フラワー」の大合唱も実現。HΛLと音妃の共作として知られる同曲に、出演者と観客が声を重ねた。
フェス終了後、HΛLは本紙の取材に対し、
「天気が心配でしたが、最後まで持ってくれてよかったです。お客さんも一緒に歌ってくれて、本当に楽しい時間になりました」
と振り返った。
さらに今後について問われると、
「これからは後進たちの育成にも力を入れていきたい」
とコメント。
ヒットメーカーとして第一線を走り続けた男が、次は“育てる側”として動き出すというわけだ。
音楽業界では若手アーティストの発掘や育成が課題とされる中、豊富な経験を持つHΛLの存在は大きい。今回の土気ロックフェスは単なる懐古イベントではなく、次世代へバトンを渡す場としての役割も感じさせた。
派手な演出よりも音楽そのもので勝負する――。
そんな職人気質のプロデューサーが語った「後進育成」の一言は、今後の活動を占う意味でも見逃せない発言だった。(文・写真@霜月潤一郎)