町田駅前に〝森〟が出現!? 蓮音まゆ「森は生きているフェス」開催 元「恋愛信号」「ジェッター3」の仲間も集結

蓮音まゆの代表曲から生まれた「森は生きているフェス2026」

いつもの駅前が、音楽と自然をつなぐ広場に! シンガーソングライター・蓮音まゆの代表曲から生まれた「森は生きているフェス2026」が10月11日、東京・町田ターミナルプラザ市民広場で開催される。
アコースティックライブにダンス、ハンドメイド作品の販売、ワークショップ、里山保全や環境について学べる展示まで。聴いて、触れて、体験できる地域イベントだ。しかも入場無料。JR町田駅からすぐの同広場2階で、午前11時30分から午後4時30分まで開催する。会場には屋根があり、雨天も決行する。

フェスの〝種〟となったのは、蓮音の代表曲「森は生きている」。歌を聴いたことをきっかけに自然に関心を持ち、世代や立場を超えて人が出会う。そんな場を、誰もが立ち寄れる駅前につくろうという試みだ。蓮音は東京を中心に継続的に音楽活動を展開してきた。今回のフェスでは、その活動の場にアーティストや作り手、自然保全に取り組む人々が集まる。

出演者も、それぞれに個性を持つ顔触れがそろった。

蓮音は静岡県出身。森や自然、宇宙をテーマに、ギター弾き語りからバンド編成まで幅広く活動するシンガーソングライターだ。アニメや漫画、文学、とりわけ手塚治虫作品から影響を受け、物語性豊かな世界観を築いてきた。

その表現は歌だけにとどまらない。アート作品や手づくり雑貨の制作にも取り組み、今回はフェスのイメージキャラクター「モリノコちゃん」のデザインも担当。音楽とものづくりの両面から、イベントの世界観を形にする。

愛川真琴は16歳からバンド活動を始め、リーダーとボーカルを担当した。バンド解散後も歌やラジオを通じた発信を続け、スポーツクラブのインストラクターとしても活動。「今を生きる」「勇気を出して〜君へのおくりもの〜」など、自ら作詞・作曲したオリジナル曲を届けている。自然の素材から生まれる音を届けるのが、清水康之による「TAP & WIND」。ケーナやサンポーニャ、法竹などの演奏に加え、竹笛や木製のダンス楽器「リンバージャック」の制作も手がける。

地域イベントや福祉施設での演奏、楽器づくりのワークショップなど、その活動は音楽と手仕事を行き来する。竹や木が楽器になり、そこから音が生まれる面白さは、今回の「音楽・自然・ものづくり」というテーマにも通じる。星山隆也は、ロック、ブルース、フォークなどを織り交ぜた楽曲を演奏するシンガーソングライター。2023年結成のバンド「ごみくズ」ではボーカルとギターを担当する。地域の音楽イベントや文化祭、マルシェ、野外フェス、ストリートライブなど、身近な場所から歌を届けてきた。

「でこ」は長野県下條村の応援大使としても活動し、山梨県の富士山麓とも縁を持つアーティスト。歌や司会、作詞・作曲のほか、ラジオやハンドメイドなど活動は多岐にわたる。今回はステージ出演に加え、「でこのお店」として出店も予定。歌と手仕事の両方で参加する。ダンスで会場に躍動感を加える「CLOUD NINE DANCE CREATION」は、川崎市の宮前平と東京・町田に校舎を構えるダンススクール。現役プロダンサーによる指導を行い、子どもから大人まで幅広い世代が学ぶ。今回は宮前平校と町田校が出演する。Starlightも出演者に名を連ねる。そして、音楽ファンが注目したいのが、出演とMCを務める奥村慎也と、ステージディレクターを担当する池田成人のつながりだ。

奥村は長崎県出身。「恋愛信号」「ジェッター3」でのバンド活動歴を持ち、コンサドーレ札幌の応援ソング「スタートライン」や、テレビ番組「The フライト―翼の時間―」のエンディングテーマ「my friend」などを手がけてきた。CMや映画主題歌にも作品が起用されるなど、多方面で歌を届けている。また奥村は、蓮音まゆの代表曲「森は生きている」のレコーディングにもギターで参加。当日も蓮音のサポートギタリストとしてステージに立ち、「森は生きている」を演奏する。

池田も、元「恋愛信号」「ジェッター3」のメンバー。現在はMusic & Language School OngO代表として、音楽指導に加え、作詞、作曲、編曲、サウンド制作に携わる。今回はステージ構成や音楽面の調整、当日の進行を担当するだけでなく、フェスの原点となった蓮音の代表曲「森は生きている」のアレンジとプロデュースも手がけた人物。楽曲制作から当日のステージまでを支える存在だ。かつて同じバンドで活動した奥村と池田が、出演とMC、そして舞台を支える立場で参加する。長年の音楽の縁も、今回のフェスにつながっている。

ステージの合間に楽しめる販売・体験ブースも充実する。蓮音の「ポケット宇宙ユニバース」、販売とワークショップを行うスイーツデコアート協会、「でこのお店」のほか、junchiko、Happiness8、Starlight、comacomarinが出店。ライブを楽しみながら、作品との出会いやものづくりの体験もできる。

会場では里山保全活動や環境に関する展示を行う。会場本部には「森は生きているフェス 応援BOX」を設置。集まった応援金はフェスの運営・活動費に充てるほか、一部を里山保全活動に役立てる。協力者には限定ポストカードを進呈する(なくなり次第終了)。

実行委員会は蓮音まゆ、池田成人、奥山ヒロアキの3人を中心に、計6人で構成する。それぞれの得意分野を持ち寄り、イベントをつくり上げる。グラフィックデザイナーの奥山はスイーツデコアート協会主宰で、麻生多摩美の森の会と和光湧き水の会の会員。2009年から手づくり作家を中心としたイベントを開催し、百貨店での販売会やワークショップも手がけてきた。音楽、デザイン、イベント運営、自然保全に関わる経験が、今回のフェスを支える。
主催は森は生きているプロジェクト実行委員会。協賛はスイーツデコアート協会、株式会社Zillionaire、Music & Language School OngO。協力は麻生多摩美の森の会、森展(川崎市麻生区)。買い物や散歩の途中でも立ち寄れる町田駅前。そこで歌に耳を傾け、手づくりの作品に触れ、森のことを少し考える。ひとつの歌から生まれたフェスが、人と自然、人と人をつなぐ秋の一日を届ける。(文・写真提供@霜月潤一郎)