元サザン・大森隆志「大森茶」発売へ 川根茶アンバサダー誕生の舞台となった農家民宿 店主にも壮大な〝移住ドラマ〟
元サザンオールスターズのギタリスト・
音楽と日本茶――。一見、
東京・御茶ノ水で「楽茶」
大森と川根茶、おざわと故郷――。音楽、芸能、
実は、この場所にもまた、
同民宿を営む店主、大原芽久実さんだ。
人生の転機は、思いがけないところからやってくる。
大原さんが川根本町と出会うきっかけの一つとなったのは、
自身もライダーで、現在は250ccのバイクに乗る。
山あいを縫うように続く道、美しい自然、
最初はツーリングで訪れる町にすぎなかった。
ところが、
「1人になってから、田畑をずっとやりたかったんです」
大原さんはそう振り返る。
母親が秋田県出身だったこともあり、
人生を再スタートする場所を求め、
全国各地へ視線を向けたからこそ、逆に気づいた。
「あ、川根があるって」
答えは、意外にも近くにあった。
そして大原さんは、本当に川根本町へ移住する。
さまざまな土地を検討した末、なぜ川根だったのか。
その理由を尋ねると、返ってきた言葉は実にシンプルだった。
「やっぱ川根に魅力がありすぎて」
観光客として遊びに来るのではない。
現在の農家民宿との出会いもまた、人との縁が運んできた。
川根本町へ移住した大原さんは、周囲に「農家民宿をやりたい」
すると、ある時「いいところがあるよ」
夢を胸の中にしまっておくのではなく、言葉にして人に伝える。
大原さんの経歴も一筋縄ではない。
飲食、アパレル販売、郵便局、介護職など、
飲食の現場で培ってきた経験は、
かねて胸にあったのが、「自分で作って、自分でお迎えする」
ただ料理を提供する店ではない。
自ら客を迎え、自ら料理を作り、食卓を囲み、
長年抱いてきた夢の〝進化形〟が、この農家民宿だった。
しかも、相手は宿泊客だけではない。
予約の入っていない日には、
宣伝方法も実に地域密着型だ。
スーパーに「ランチと夜やっています」
インスタグラムも活用しているが、店を支えているのは口コミ、
料理にも〝川根で食べる意味〟を込める。
食材は可能な限り地元農家から仕入れ、ワサビ、アマゴ、
都会から地方へ移住して、夢だった宿を開いて、
そんな都合のいい物語ではない。
田んぼを借りる。
宿を始める。
料理を作る。
スーパーにチラシを張ってもらう。
電話が鳴れば、一人ひとりのお客を迎える。
大原さんは地域の人たちとの縁を一つずつ積み重ねながら、
そして、その場所が今度は、大森隆志と川根茶による「楽茶 大森茶」の船出を祝うキックオフパーティーの会場となった。
さらに、川根本町出身のおざわまりなが「川根茶アンバサダー」
バイクで走った先に出会った町。
その町に移住した一人の女性が宿を開き、
そんな「農作日和 たお酉」は、10月19日にオープン1周年を迎えた。
大原さんは地域への感謝を込め、「秋祭り」
10月17日には大森の「楽茶 大森茶」がリリースされ、その2日後には「たお酉」が1周年。
音楽とお茶。
故郷から新たな一歩を踏み出したタレント。
バイクをきっかけに移住してきた店主。
それぞれ別々だった人生の線が、川根本町という場所で交わった。
「やっぱ川根に魅力がありすぎて」
大原さんが口にしたその一言。
大森やおざわらを迎え、次々と新しい物語が生まれていく――。