カルメン・マキ、新バンド「MERKMAL3(メルクマール)」結成! 丹波博幸&森下寿一と「音楽で本当に自由になりたい」

photo Ⓒyukiko iwahashi

日本の女性ロックシンガーの草分け的存在、カルメン・マキが、ギタリストの丹波博幸、ピアニストの森下寿一と新ユニット「MERKMAL3(メルクマール)」を結成し、精力的に活動している。バンド名「MERKMAL3」は「メルクマール」と読む(3は読まない)。
ドイツ語の「MERKMAL」は「指標」「道しるべ」を意味し、ジャンルや形式にとらわれない自由な音楽表現を目指している。

同バンドは2026年4月17日、東京・祐天寺の「FJ’s」で初ライブを開催。新潟、東海ツアーを含め、10月までに計10公演を行った。11月20~22日の関西ツアーに続き、藤沢、吉祥寺、大岡山での公演も決定している。カルメン・マキは1969年、寺山修司作詞の「時には母のない子のように」でデビュー。同年のNHK紅白歌合戦に出場し、その後「カルメン・マキ&OZ」を結成。日本のロック史に大きな足跡を残してきた。丹波はムッシュかまやつ、矢沢永吉らとの共演歴を持つ実力派ギタリスト。森下は「HOT KUMA」「LOWELL HARRISON BAND」などで活動し、鍵盤演奏とコーラスに定評がある。

ライブでは懐かしの名曲や邦楽、洋楽のカバー曲を独自のアレンジで披露。丹波と森下のソロ演奏に加え、3人の歌声が織りなすハーモニーも聴きどころだ。マキは長年取り組んできたロックについて、独自の音楽観を率直に語った。

「ロックは様式美が大切な、縛りの多いとても不自由な音楽で、たまにやれればいいです」さらに、自身の代表的な活動である「カルメン・マキ&OZ」を例に挙げ、こう続ける。

「例えばOZがそうです。皆さんはそうは感じてないかもしれませんが、OZは大変複雑でがんじがらめと言ってもいいぐらい縛りの多い音楽で、いわゆるハードロックと言われるロックでもないし、いわんやロックンロールからはほど遠い。だからこそ世界的にも唯一無二の偉大な音楽のひとつだったとも思う」

複雑な構成と緻密な音楽表現によって独自の世界を築いたOZ。その芸術性を高く評価する一方で、現在のマキが求めているのは、さらに自由な音楽だという。

「けれど、私はもう小難しい複雑な音楽にはあまり興味はなくて、音楽で本当に自由になりたくて始めたのがMERKMAL3です」

半世紀以上にわたり日本の音楽シーンを駆け抜けてきたマキにとって、MERKMAL3は新たな表現への挑戦となる。かつての音楽を否定するのではなく、その価値を認めた上で、現在の自分が求める音楽を追求する姿勢がうかがえる。
関西ツアーは11月20日に京都「都雅都雅」、21日に兵庫・伊丹「WINNER」、22日に大阪「フラットフラミンゴ」で開催。
28日の藤沢公演は「BOOKY」で17時開場、18時開演。料金5,000円(飲食代別)。
12月4日の吉祥寺公演は「Manda-La2」で18時30分開場、19時30分開演。前売り5,000円、当日5,500円(別途1オーダー)。
同18日の大岡山公演は「Goodstock Tokyo」で18時開場、19時開演。前売り5,000円、当日5,500円(別途1オーダー)。
昭和、平成、令和と歌い続けてきたカルメン・マキ。ロックの枠組みを超え、丹波博幸、森下寿一とともに追求する自由な音楽。新たな道しるべとなるMERKMAL3(メルクマール)の今後に注目したい。(文・写真提供@霜月潤一郎)