SMAP再結成か? 〜取材で見えてきた裏事情〜
『新しい地図』を握りしめ、いよいよ前進し始めた香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛の御三方。
その後ろには当然のごとく、ジャニーズ事務所の「おばさま方」とゴタゴタを巻き起こし、結果としてスマップを解散にまで追い込んだ張本人、かつSMAPの育ての親でもある敏腕マネージャー・飯島三智女史が君主の座にある。強力な4人の布陣でもって、ジャニーズ帝国への逆襲の火蓋がとうとう切られた。
まずはこの人物のことをようく抑えておこう
3人が信頼しきっている飯島女史とはどのような人物なのか、今一度おさらいしておきたい。
やり手であることには間違いないのだが、今も昔もあまり良い評判は聞こえてはこない。
「ひと言でいえば、関わりたくない人。SMAPのメンバーを想うあまりに強引な手口でテレビ局を黙らせ、従わせてきた女帝といったところでしょうか」
と話すのは、某テレビ局のプロデューサーX氏。
「要するに圧力、ですよね。強い言葉や態度で先方をねじ伏せるような人。噂では…アイドル雑誌も2冊ほど潰したと言われています。
自分の意にそぐわない番組や企画はもちろん、キャスティングにまで口を出して来るような人なので、非常に付き合いづらいのですが、彼女がこうと言ったらこう! なので顔色を見て仕事を進めなきゃいけないし、本当に面倒臭い。
ジャニーズの重鎮であるメリーさんたちも大概ですが、飯島女史にはかなわないでしょう」
別の関係者もこう証言する。
「よその局で木村くんの幼少期の写真を使ったら飯島さんの逆鱗に触れ、木箱に入った高級霜降り牛を手土産に、担当プロデューサーと局長が謝罪に行ったなんて逸話も残ってます。
テレビ局や新聞記者で使える子や言うことを聞く人を次々に取り込み、利用していくのも得意な女性という印象ですね。
『新しい地図』の再始動で今後は業界内での露出も増えていくかと思います。香取くんたちには一切罪はないけど、女史の暴走で悪い噂が立たないことを祈ります」(ディレクター・T氏)
足早に水面下を動き回る要注意人物たち
よく言えば「明け透けなく、こざっぱりした人物」。だがやはり、誰に聞いても彼女にまつわる「優しいエピソード」の類は一つもない。長きに渡ってスーパーアイドルを守り、育ててきた意地とプライドが、彼女を鬼へと進化させてしまったのか。前者は続ける。
「実は今年の6月頃からでしょうか。泥舟から抜け出そうと、フジテレビ社員が次々と辞めていってるんです。しかも、かつては局の顔として働いていた、業界に顔の効く面々ばかり。僕が知ってるだけでも10数人いるので、実際はもっと多くの社員が辞めているはずです。
中でも、やっぱり辞めたか! とみんなが声を揃えて叫んだ人物がいます。飯島女史の最大のお気に入りであり、SMAP関連の番組を一手に引き受けていた広報部のKさんです」。
Kさんは1970年生まれで、現在47才。入社後すぐに広報部へ配属され、深夜のお笑い番組を担当していた。一年ほど部署から離れた時期もあったが、再び広報部へ戻された女性である。フジテレビを2017年7月に退職している。
「飯島さんとKが知り合ったのは、『夢がMORI MORI』(1992~95/フジテレビ)。Kは実直で従順で、とにかく物腰の柔らかい女性。暴走しがな飯島さんを上手にコントロールして、局とジャニーズをつなげる立場にいました。
あまりに飯島さんがKを連れ回すもんだから危機感を抱いた局が一旦広報から宣伝に異動させたんですけど、飯島さんの鶴の一声で戻されたのが、たしか『いいとも』が終わる2年ぐらい前でしょうかね。
Kは仕事はできるし、タレントからも信頼されていたんですけど、押しに弱い部分もありましてね。飯島さんに指示されると、局の仕事とは関係のない媒体との引き継ぎ作業や橋渡しなどもしていて、それが少し社内では問題視されてました」
もはや、フジテレビ広報部という枠を飛び超えて、飯島女史のアシスタント的存在であったとT氏は話す。
「Kの父親は、有名作家兼評論家。香取くんが司会を務めていたテレビ朝日の『スマステ』にゲスト出演したこともあります。飯島女史がお父様も有名なKには心を開くのは早かったとも聞いてます。おそらくKはジャニーズを退職する意向であることは事前に聞かされていたでしょうし、新しい事務所を立ち上げる際に右腕的存在になって欲しいという打診も受けていたはずです。
Kが会社に辞めたいと申し出たのは、今年の1月。業務の引き継ぎなどがあり、実際に退職するまで半年を要しましたが」
それでも復活を期待するファンにとっては大きな存在
現在、Kさんはリフレッシュ休暇中とのことだが、2018年2月あるいは春から『新しい地図』チームに正式加入する予定だとスポーツ紙記者はこう断言する。
「Kさんが飯島さんと合流するのは、まず間違いのないこと。現在、『新しい地図』の舵取りは飯島さん一人が行ってるようですが、出向という形でサイバーエージェントの若い衆たちが雑務をこなしているそうです。
今後、活動を広げるべく、有能な人材はもっともっと必要なはずで、すでに某新聞記者がリクルートされて退職済み。ある程度のキャリアと実績のある業界人に声がけしているそうなので、実際その引き抜きがうまいこと運べば、ジャニーズよりさらに上の、大手芸能事務所の仲間入りを果たすことになるかもしれません」。
飯島女史の目論見通り、『新しい地図』の地盤作りに成功すれば、ひょっとしてSMAP再結成という夢も遠くはないのかもしれない。
取材・文◎中川健二