Hello! Project ひなフェス 2019 辻加護が繋ぐハロプロの過去と未来 新垣・道重・鞘師も登場!

2019年04月04日 ひなフェス ダブルユー ハロプロ 加護亜依 新垣里沙 辻希美 道重さゆみ 鞘師里保

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【ハロ!ステ#283】Hello! Project ひなフェス 2019 特集!
アンジュルム新曲LIVE、20周年企画ゲストLIVE! MC:岸本ゆめの&小関舞


 ハロー!プロジェクトのアイドルたちが勢揃いする『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2019』が3月30・31日に、幕張メッセ国際展示場1ホールで開催されました。

毎年恒例になっているひなフェスですが、今年の目玉はなんといっても「Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム」と題して行われた30日の昼公演。辻希美、加護亜依、新垣里沙、道重さゆみ、鞘師里保というモーニング娘。OGがゲスト出演しました。

 コンサートが始まっていきなり登場したのが、辻希美と加護亜依によるユニット・W(ダブルユー)。加護亜依が最初に不祥事を起こして、活動休止となって以来の約13年ぶりの復活。当時を知っているファンならずとも大号泣の瞬間です。

参考記事:波乱万丈の人生を送る加護亜依が石川梨華の結婚パーティに呼ばれなかった日【モーニング娘。伝説】 | TABLO

 辻加護はライブ後半にも登場。現役のハロプロメンバーである上國料萌衣(アンジュルム)と船木結(アンジュルム/カントリー・ガールズ)とともに、ミニモニ。の楽曲を披露し、さらには現役のモーニング娘。'19とともに、モーニング娘。『I WISH』を歌いました。

 時空を超え、そしてグループの枠を超えて実現した今回のコラボレーション。辻加護という存在によって、過去のハロプロと現在のハロプロが繋がれ、さらにアンジュルムとモーニング娘。もまた繋がれる。つまり、辻加護は「媒体」だったのです。

 思い返せば2004年、結成1年目のBerryz工房は、Wとともに初めてのコンサートツアーを回りました。当時、モーニング娘。ファンの間では、「Wのファンを売出し中のBerryz工房に上手いこと移行させる目論見があるのでは...」なんてことも囁かれていました。たしかに、その後Berryz工房はハロプロ内で存在感を増していくわけで、Wが媒体となったことでハロプロ内の世代交代が促されていったのは間違いないでしょう。

 そこから15年たった今もなお、媒体であり続けたW。断絶することなく、長い歴史を紡いでいくハロプロにおいて、世代やグループをつないでいく「媒体」は必要不可欠なもの。その点で、辻希美と加護亜依はハロプロの歴史の中でなくてはならない存在であり、今回のひなフェスではその事実を証明したのです。

参考記事:【4000RT!】ともだちになれなかったアイドル史上屈指のカップリング・まーどぅー【モーニング娘。辻加護以来のペア】

 そして、新垣里沙、道重さゆみ、鞘師里保の3人もまた、現役のモーニング娘。'19とのコラボレーションを披露したわけですが、新垣と道重については、このところずっと板の上で活動しているだけあって、さすがのパフォーマンス。個人的に感じている"ハロプロあるある"として、「現役の時よりも卒業してからのほうが、パフォーマンスレベルが高まり、存在感もすごいことになる」というものがあるんですが、新垣と道重は、まさにそれ。1年中舞台に出まくっている新垣と、『サユミンランドール』という座長公演を続けている道重は、ただただ圧巻でした。


帰ってきた鞘師里保が見せたものとは


 2015年12月31日にモーニング娘。及びハロー!プロジェクトを卒業して以来、約3年3カ月ぶりに表舞台に登場した鞘師里保。幕張メッセのステージに出てきただけで、会場全体がとてつもなく震えたのは言うまでもないでしょう。2011年以降のモーニング娘。を牽引し、多くのアイドルたちに憧れられる"伝説"がついに帰ってきたのです。

 卒業後、鞘師は海外留学をしていました。詳細は明らかになっていませんが、語学を学んだり、ニューヨークあたりでダンスを学んだりしていたそうです。そういった経験を経て、久々にモーニング娘。のメンバーたちと共演した鞘師の存在感はやはり圧倒的。"伝説"を目の前にすると、ここまで思考が停止してしまうのか......といった感じで、本当に夢のような空間が幕張メッセを包み込みました。

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 ただ、そんな鞘師ですが、今回のひなフェスでは "あの頃のモーニング娘。"をしっかり再現していたような気がします。つまり、留学の経験によって修得したものをすべて見せるのではなく、モーニング娘。のセンターとして輝いていた当時の姿を今一度ファンの前で披露したということです。それは、ファンへの感謝の気持ちを表現した結果なのかもしれないし、あるいは「原点回帰」ということだったのかもしれない。いずれにせよ、鞘師は3年3カ月の間に手に入れたはずの新しい武器を一切見せなかったのです。

 今回のひなフェスで、幕張メッセを真っ赤なペンライトで染め、会場全体を震撼させた鞘師里保は、まだまだ完全体ではありません。進化した鞘師里保は隠されたままです。裏を返せば、近い将来、新たに生まれ変わった鞘師里保がどこかで披露されるはずだということ。そして、その新たな鞘師が、あの幕張メッセよりもとんでもない景色を見せてくれるであろうことは言うまでもありません。その時を想像するだけで、もう涙が流れてきそうです!


satoyama.jpg生のメンバーに会えるSATOYAMA&SATOUMI会場


 世代をつなぐ媒体としての辻希美と加護亜依、現役時代よりもすごいことになっている新垣里沙と道重さゆみ、手の内を明かさなかった鞘師里保、そして何より輝いている現役メンバーたち。ハロプロの現在過去未来が見事に凝縮された、本当に素晴らしいひなフェスでした。やっぱりハロプロはいつの時代も最高です!(取材・文◎大塚ナギサ)

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