『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)より
最近の若い世代には耳慣れない言葉かと思いますが、どこか女性っぽく、なんなら少し化粧を施した色気のある中性的な男性のことをかつて「フェミ男」と呼ぶ時代がありました。当時、その代表格だったのが現在「筋肉体操」で再ブレイクをしている俳優兼タレントの武田真治。いつしか美ボディに目覚めた彼は、完璧な仕上がりでもってバラエティを中心に出演しまくり、肉体美を惜しげも無く披露しています。その方向性に若干戸惑ってしまうこともありますが、ギャップを伴った新たな立ち位置を確立したことは、いち視聴者としてとても楽しく感じます。
1989年の高校在学中に『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞した武田真治。甘いマスクとアンニュイな雰囲気が当時大人気で、トレンディドラマにも多数出演していました。また、プロのサックスプレイヤーでもある彼はバラエティ番組にも果敢に挑戦し、楽器を使いながら笑いに昇華する独特な芸風を生み出し、お茶の間を沸かせました。
「一見怖そうだけど、気さくで面白い人。90年代の頃はNYの人気クラブで頻繁に見かけていましたよ。当時、仲良しだったのは俳優のいしだ壱成。彼もまたフェミ男として一斉を風靡した男で、二人は親友同士でした。しかし、2001年にいしださんが麻薬取締法違反で逮捕されてからというもの、距離を置き、交友関係が完全に切れてしまったと聞いています」(フジテレビ社員)
いしだ壱成と武田真治は昔、とても仲が良いことで知られていました。フェミ男で日本を代表するファッション・リーダーであったことを、今時の子たちは誰も信じそうにありませんが...。
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「黒歴史と言って問題ないかと(笑)。NYのクラブで見かける時はいつも二人一緒につるんでいて、恐らくですが、いしださんがドラッグを覚えたのはその頃だったのではないでしょうか。アメリカのそう言ったクラブで声をかけると、〝いえーい!〟みたいなノリがありましたけど、日本国内だとまさに天狗そのもので、評判の方はあまりよくはなかったと記憶していますね。最近の武田真治を見ていると、筋肉バカの陽気のおじさんと言った感じで再ブレイクも頷けますが、彼は20代の頃から美意識が異様に高く、お顔も見るたびに変わっていました。最近はちょっと...なんか...どうしたんでしょう? 心配しています」(前出・同)
そう、やはりどうしても気になるのが、武田真治の現在の顔立ち。おでこから生えた鼻筋、こわばった表情...。違和感を持っている人も多いのではないでしょうか。
「変わり始めたのは、15年ぐらい前からでしょうか。長いことフジテレビの『めちゃめちゃイケてる』にレギュラー出演されてましたけど、大勢いるメンバーの後ろの方でひっそり進化を続ける武田さんに、私は目が釘付けでした。聞いた話によれば、老いることへ異常な恐怖心を抱いているとかで、日頃から高級化粧品を使ったり、女性誌をくまなくチェックしているそうですよ。筋肉をあそこまでつけたのも、老いを隠すための手段だったのかもしれません。とはいえ、メンテナンスは一生物となり、お金もかかるし、精神的負担も相当なものかと」(ヘアメイク・アーティスト)
誰もが認めるイケメンだっただけに、にわかには信じられない話ですが...。ぜひ、ほどほどにお願いします!(取材・文◎那目鯛子)