フェイクか、真実か UFO研究家にその真偽を問う映画『虚空門GATE』 このドキュメンタリー、絶対当たる!

写真は初日の竹熊健太郎と監督のトークショーより

 久々にパンチの効いたノンフィクション映画が登場した……そう言いたくなる怪作(快作)だ。現在、渋谷・イメージフォーラムで上映中の『虚空門GATE』は、黎明期のAV業界、日活ロマンX、さらにアントニオ猪木の北朝鮮興行を記録した『猪木道』等で存在感を発してきた、小路谷秀樹監督の一般映画デビュー作。

 本作は、UFOコンテクティにして俳優の庄司哲郎を中心として進行していく。序盤は、「UFOを呼べる」庄司がその能力を十二分に発揮して、驚愕のシーンが続く……という期待感(?)を観客に抱かせていく。ところが、途中、ある「事件」が起こったことで急展開を見せ始める。

ネタバレになるので、詳細は映画館で確認して欲しいが、こんな展開があったのか、まさか監督も予期していたワケではあるまい! という内容と言っていい。そこからは、なにが虚で、なにが実なのか?まさに虚空を漂うがごとく、進行していくのだ。そんなとき、小路谷監督のカメラは、時に(残酷なほど)登場人物たちの素の顔を映し出すのだが、そこがまたなんとも言えない緊張感を生んでいる。

参考記事:室井佑月さんに聞くネット言論とヘイトとフェイク 「Twitterを始めて分かったこと」(前編) | TABLO