鬼畜! 未成年に売春をさせていた”やり手婆あ”が摘発 警察への詳細な「賄賂」の証拠も押収


なんという卑劣な行為だろうか(写真はイメージです)

タイ北部チェンライ県で18歳未満の女性に売春をさせていたカラオケ店が摘発されました。店が隣国から密入国させた女性を過酷な条件下で働かせていた実態が聴取から明らかになっています。

4月2日夜、チェンライ県郊外のカラオケ店を当局など50名の捜査員が摘発しました。市民からこの店が密かに18歳未満の女性に売春をさせている上に夜間の騒音が酷いと通報を受けたことがきっかけでした。1か月かけて内偵捜査をした上で摘発に踏み切ったのです。

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パーン郡内国道1号線沿いの古い市場の敷地にカラオケ店が3店並んで営業しており、少し離れた建物の内部が仕切られてホテルと称した売春用の4つの小部屋が設けられていました。客はその前で立って並んで順番待ちをしていました。

当局は摘発目的のカラオケ店で3人の女性を発見。2人は17歳、あと1人は39歳のいずれもミャンマー人で、カラオケ店でホステスをしつつ旅行者相手に売春も行っていました。

その女性への聴取で明らかになった勤務実態が過酷です。勤務は毎日20時から午前2時までか客がいなくなるまで。日に5~6人の相手をさせられて生き地獄だったと語っています。さらにオーナーが仲間を連れて来ると接待のために無料で客を取らされることもありました。

客が支払うショートの料金は1,100バーツ(約3,500円)ですが、そこからホテル代100バーツと店の取り分500バーツが差し引かれ、女性の手取りは1回につき500バーツ(約1,600円)で半分以上店に取られていました。ロング(宿泊コース)に至っては2,500バーツ(約8,000円)から色々引かれショートと同じ僅か500バーツ(約1,600円)の手取りという低賃金で働かされていたのです。

しかもその賃金も店側が保管しすぐには貰えなかったことから、働いた分の賃金を受け取るには店で売春を続けるしかない状況でした。

店はオーナーのチェンライ県出身男性(46)と妻で女将をしていたミャンマー人女性の2人が経営。無許可で酒を提供する店を営業した罪、売春宿設置と店内で密かに売春を行った罪の容疑で取り調べを受けていますが、今後人身売買などの容疑が増える可能性が高い見込みです。

店内の捜索で大量のコンドームとローション、勤務当番表の他に、警察に支払った賄賂の帳簿とされるノートが見つかっています。部署まで併記された個人名が多数記載されているのを受けて、警察はその点は今後調査していくと歯切れの悪い答えをするだけでした。最終的には警察署長が飛ばされて幕引きが図られるものと思われます。何も改善されないよりはマシといったところでしょうか。(文◎赤熊賢)