テレビ朝日『アメトーーク!』が「行かないほうがいい」と揶揄した西成に行って帰ってきました
詳細は当該文を読んでいただきたいが、ざっくりと言えば、西成高校に関しては「内容の確認が足りず事実と異なる」。また西成地区に行かないほうがいいというのは、「差別的な表現」であり、「結果として、西成高校や関係者、また西成地区の住民に多大なる迷惑とご不快の念をおかけしたことをお詫びする」というものだ。
謝罪文を見る限り、ほぼ全面降伏であり、テレビ朝日と『アメトーーク!』制作者の認識の甘さが招いた結果と言ってもいいだろう。
しかし、なぜ、このような事態が起こることを局は予想できなかったのか? その為には、基礎となる西成地区について「認識」と「現実」を振り返ってみる必要がある。
まず、『アメトーーク!』の当該回で言えば、西成地区と大雑把でくくってしまっているところに問題がある。おそらく出演者である芸人の頭にあったのは、ドヤ街のあいりん地区、そして隣接する飛田新地あたりではなかったのか。つまり、かつて西成暴動があったドヤやアンダーグランドの匂い漂う飛田の雰囲気だ。
だが、この認識に関して言えばある程度は間違ってはいないが、いま現在とは大きく乖離もしている。