妻・政代さんが記者会見 「セブン-イレブン東日本橋1丁目店オーナー失踪事件」 血も涙もない労働環境

毎週、月曜日早朝は万引きの日。
そう決めて、常習的に同じコンビニで万引きを繰り返していた男の裁判を昨年の初めに傍聴しました。
防犯カメラから犯行が発覚し逮捕された男は被害店の元店長でした。

「以前、店長をしていた時はずっと万引きの被害に悩まされていました」

と語る彼を万引きに走らせた原因は借金でした。

「店をやっていくのにお金が必要で…売り上げをあげるのに自分のお金を使わなければならないようになってしまいました。もちろん会社には相談したんですけど、全然わかってもらえなくて…」

彼の借金の総額は数百万円もの額です。退職後、再就職先も見つからず生活に困窮した彼は、最も熟知していて捕まるリスクが低いと思われる以前の自分の職場での万引きに手を染めるようになりました。

「月曜日早朝は客が最も少なくて、アルバイトも一人勤務だとわかっていたので、いつもこの時間に万引きをしていました」

盗んでいたのは主に食べ物です。店の運営のために自分のお金まで使っていた彼は、数年後自分の食べるものさえ困窮するようになると予想していたでしょうか?

関連記事:コンビニ経営は死と隣り合わせ 元店長が語る誰も知らないオペレーション 「頭が悪いとできない仕事」 | TABLO