サヨナラ平成! ありがとうガラケー! 「ガラケーの墓標」で平成に別れを告げる|Mr.tsubaking
小岩駅から南に10分ほど歩くと電気店「わたでん」が見えてきます。平成どころか、どことなく昭和の残り香も漂うような店構え。それもそのはず、わたでんは創業80年を誇る、小岩の人々に長く愛される超老舗の電気店なのです。表から見るとなんの変哲も無い電気屋さんと言った風情ですが、店の裏手へ回るとガラケーの墓標が現れます。
無数のガラケーでビッシリと埋め尽くされた壁面は、高さおよそ2.5mで幅は10m近くに及びます。メモ前で立ち尽くし、声も出ないような圧巻の景色。ガラケー全盛の頃に、店頭サンプルとして置いていたものを新機種が出るたびに捨てるのはもったいないと感じて、壁に装飾し始めたという店主。現在ではその数6000を超えるほど。
J-PHONEやツーカーなど、現存しない通信会社名がならび、ガラケーを使ったことのある世代の人には、離れて見渡す景色の壮大さもさることながら、近寄って見ることで「しばらく使ってなかった記憶の箱を開ける」という独特の気持ち良さを味わえます。