顔が似てきた 坂上忍がテレビ界の嫌われ者、みのもんたになる日|久田将義

翻って、坂上忍。「バイキング」では感情をあらわにしてきていましたが、ここ一年、台本通り喋っている気がします。ですからゲストとの口論(北村弁護士、小籔千豊など)はなくなりました。基本、年齢で人の上下関係を気にする彼は小藪さんのような優れた芸人の“ひとひねり効いた発言”には声を荒げるしか対処できませんでした。番組MC特権のマウンティングでした。

みのもんたは「朝のTBSを制した。昼の日テレを制した。残るは夜の報道番組だ」と調子に乗っていたようですが、残念ながらそれは実現しませんでした。当時の報道局から猛反発を食らったからです。

「絶対にそんなことはさせない。もし『噂がある』程度でも書いたら君との友情は終わりにする!」

当時、週刊誌の編集者だった僕に10年来の知り合いであるTBSのディレクターは強い口調できっぱり言いました。

「よほど嫌われているのだな。噂があるということすら書いてはいけないのだから…」と僕はディレクターとの友情を優先させました。

参考記事:みのもんた番組降板のモヤモヤ…『ほぼ日刊 吉田豪』連載73 | TABLO