風俗業界にとって実に画期的な「事件」が起きた 関西で20店舗を超える“セクキャバ”摘発の裏で…
いままでは“ブラックボックス化”していた風俗店の金の流れに、税務署が切り込んだということだ。
もちろん、伝統的な風俗店などはそれなりに経理の体裁も整えており、すべてがそうとは言えない。しかし、今回追徴されたセクキャバや数を把握するのも難しいデリヘルなどは、正直、税務署側も手がつけられない面があったのではないか。その困難な税務調査を実行したという意味で、画期的と言えるのだ。
実はこの大規模な所得隠しの摘発には、地元大阪国税局の執念とも言える調査があった。朝日新聞(6月7日)によると、「担当部署を横断した約60人体制のチームを編成」。また、証拠隠滅や口裏合わせを防ぐとともに、経理資料確認のため、複数の店舗へ同時に踏み込んだというのだ。言ってみれば、国税としても面子をかけた摘発であった。