「触ってもいいんじゃないか?」 電車内で女性に性器を握らせる痴漢行為で逮捕された男の裁判傍聴 女性には一生涯の心の傷が

「いつも同じ時間、同じ車両に乗ってて心底イヤがってないと思ってました。他の人に痴漢をしたことはありません」
「やってる時に『自分がおかしいことをしている』と少しは思ってましたけど…特にやめようとは思いませんでした」

彼は保釈後にすぐ依存症治療のための病院に通い始めています。そこで依存症克服プログラムを受けグループミーティングに参加する中で、少しずつ自分の認知の歪みに気づいていったそうです。逆に言えば、逮捕され病院に通うまで彼は自分の行動のおかしさにほぼ気づいていなかった、ということです。

被害女性は被害弁償金の受け取りを拒否しました。その上で、
「絶対に許さない」
と供述しています。

犯行はいつも30分以上にわたって行われていました。以前の犯行については起訴されていませんが、性器をお尻に押しあてられたことも、性器を握らされたこともあるようです。

「男性が怖いです…」

そう話していた彼女の傷は、たとえ痴漢の被害が止んでも癒えることはありません。(取材・文◎鈴木孔明)

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