人は薬物を「使いたい」と思った時に家族や恋人を忘れる 「本気」や「土下座」など関係ない 法廷で裁判官が語った“麻薬というものの怖さ”
ここ最近は芸能人など社会的に影響力のある人の薬物犯罪が立て続けに報道されました。
そんな報道があるたびに、「コカインなんてただのパーティードラッグ」「覚醒剤は用法用量を守れば大丈夫」などと事件を矮小化して語る人が出てきます。大麻は特にそのように言われます。
若い被告人の中にはそんな言葉に影響されて違法薬物に手を出した、と話す者もとても多いです。
違法薬物を始めるきっかけはだいたいが興味本位です。そんな軽い気持ちで始めた違法薬物がいつの間にかどうしてもやめることが出来なくなってしまい何度も服役を繰りかえす、そんな人は珍しくありません。違法薬物の裁判は毎日のようにあります。
違法薬物事件は『被害者のいない犯罪』と言われることもありますが間違いなく被害者はいます。被害者はクスリで人生を壊された使用者本人です。(取材・文◎鈴木孔明)