福島県の珍スポット「カッパ村」が廃墟寸前 「どうかしてる1人」が創り上げる幽けき灯火が消えかけている|Mr.tsubaking
町おこしになればと、一人で次々と作品を生み出し展示していった箭内さん。ネットを見ると2017年ごろまでは製作しているお姿が見られますが、昨年以降の情報が見当たりません。下里工芸に電話をかけてみましたが「現在使われておりません」のアナウンス。
花の湯さんに電話をかけて確認して見ましたが、「箭内は最近見かけておらず現在どうしているかもわからない」とのこと。
主人を失い雨風にさらされた姿は、痛々しささえ滲むようです。2015年頃にはアンパンマンのキャラクター100体の制作にチャレンジされていたようで、その名残が虚空を見つめています。
バブル期に雨後の筍のように全国にできていった秘宝館も、ここ数年で次々と閉館しています。盛者必衰、栄えたものも必ずいつかは衰え滅びて行くといいます。栄えたことさえなく「個人の趣味」の延長にある場合が多い珍スポットは、とても幽けきものなのです。
思い立ったら、出かけてみませんか?
最後に、田村市を盛り上げようと頑張った箭内隆寿さんの消息がお分かりになる方は、お知らせくだされば幸いです。(Mr.tsubaking連載 『どうした!? ウォーカー』 第36回)
■カッパ村
福島県田村市船引町船引あざ沼田65-16