「合コン」は死語 今の若者はなんと呼ぶ? 平成で一番モテていた企業の「合コン文化」とは|中川淳一郎

当時は「電子メール」と呼ばれていた

私の大好きな岡江久美子似の10歳年上のMさんに翌日、さっそくお礼のメールを書いた。1998年、まだPCメールは一般的とはいえる状況ではなく、「仕事をやっている人」「ネット好きな人」向けのツールだった。しかも、個人でプロバイダ契約をしている人は「かなり進んでいる人」だった。

Mさんには、ANAのアドレスに送るのではなく、パナソニック系のhi-hoのメールアドレスに送った。私の手帳に彼女はアドレスを書いてくれたのだ。文面はこんな感じだ。

「昨日はありがとうございました。楽しかったです。本当は会社を辞めようと思っていたのですが、今回こうして合コンに参加することができ、『この会社にいるのも悪くないな』と思いました。すべてMさんのお蔭です。改めて御礼申し上げます」

するとMさんからは以下のようなメールが来た。

「楽しかったのであれば、それは私にとっては想定していなかったことではありますが、良かったです。御礼に、迷惑なミカンをお送りします」

当時、意中の人から電子メール(と呼んでいた)が来た時は、映画『You’ve Got Mail』のごとく、開封する時に無駄にワクワクしていた。Mさんからのメールを開けてみたら、当時の人気キャラ「ミカン星人」がデスクトップ上でうろちょろする解凍ファイルがついていた。

以後、このミカン星人は私のデスクトップ上をうろうろしていたのだが、Mさんとは果たしてどうなったのか?