選挙特番は「企画力」の時代へ “当選しそうもない”候補者と同じく“企画力のない”特番の末路とは|プチ鹿島

そのうち池上氏との時間を会話や論議ではなく、ただただ時間が過ぎるのを待つという劇的な戦法を見せた。

これを見て視聴者は気づく。この光景は選挙特番だけでなく『今』の政治を象徴しているシーンでもあると。こういうのが生でうっかり見れるから選挙特番はたまらないのです。

あと速報性より企画と書いたが、ではもっとも安易な企画とは何か? それは私でも浮かぶ「小泉進次郎」モノだろう。

しかし今回も夜8時を過ぎて早々に各局が小泉進次郎を投入してきた。参院選なのに。

フジの「テレビ初公開 純一郎との野球秘話」というのもすごかったが、TBSも同じ時間帯で進次郎密着モノをやっていた。TBSはご丁寧にも夜9時台も小泉進次郎を投入。

密着中のアナウンサーが進次郎に「(遊説が多いので)喉とかどうしているんですか?」。

スタジオ明けになると「進次郎氏はとても気をつかう人でスタッフが髪を切ったらすぐ気づいた」とヨイショ連発。

ああ、筑紫哲也さんがこの風景をみたら何と言うのだろう・・・ 選挙前にジャーナリズムを捨てたならせめて選挙後には頑張ってほしい。