10年間、NHK受信料支払いを拒否した結果 いくら支払う事になったかご報告します|久田将義

で、恐らく「契約書は送れません」とか「支払ってください」みたいな電話か訪問が来ると思っていました。が、ある日いきなり霞が関にある東京簡易裁判所から出頭命令書が来ました。

裁判は何回もやっていますし、内容証明書や呼び出し状は数えた事がないくらいで、編集者という職業柄、僕にとっては半ばこの手の事案は「当たり前」のようになっていました。ですから「あらら。内容証明とかすっ飛ばしていきなり訴えられたか」と思いましたが、こういうケースも最近多いのです。

が、気になるのが受信契約書に署名したかどうか、です。

訴状とともに簡裁から「言い分があったら書いて下さい」という欄があったので、「受信契約をこちらがしたという確かなエビデンスがあるのなら契約上、支払い義務があるので支払います」という旨を書いて、霞が関に送り返しました。

よく見たら簡裁の出頭日が明日でしたから、僕の主張が簡裁の裁判官(地方裁判所のような判事ではなく、言ってみれば職員)に郵便で届くか気になりましたが、とりあえず一人で行ってきました。地裁は何回も行ったことがあり証人席で証言をした事もありますが、簡裁は初めてです。廊下で待っていると、NHKの人がいました。顔色の悪い大人しそうな中年男性でした。