「クラトム・ジュース・ビュッフェ」営業者が逮捕 労働者たちを支えていた? “覚せい作用がある”禁止ハーブ

ナーイター容疑者はクラトムの葉を他の外国人労働者から1キロ40バーツ(約135円)で毎回20キロずつ購入してきて1年前から「クラトム・ジュース・ビュッフェ」を営み、持ち帰りでの販売もしていました。

クラトム・ジュースは飲むと力がみなぎり、暑さを感じなくなることから外国人肉体労働者の助けになっているという使命感を抱いていたようです。

クラトムの葉は生で食べると苦く不味いため、タイでは隠語で「4×100」と呼ばれるクラトム・ジュースにして飲むのが一般的です。コデインが配合されている咳止め薬とコーラなどの炭酸ジュースを混ぜることで酩酊効果が生じるのだとか。タイ南部では若者の常習が蔓延していて問題になっています。

日本で指定薬物となるのはクラトムのうち「直ちに人の身体に使用可能な形状のものに限る」と厚生労働省令で定められています。乾燥したクラトムの葉や根、茎は危険ドラッグとして使用可能な形状となるために禁止ですが、種の形状の場合は直ちに使用可能とは言えないために日本でも販売がされています。そうかとは言っても寒さに弱く、観賞用としても栽培は難しいようです。変な気はくれぐれも起こさないようにしてください。(取材・文◎赤熊賢)

あわせて読む:「微笑みの国」は意外にも銃社会だった! 現地人男性と女性を奪い合い射殺されたフランス人を教訓に | TABLO