ラグビーワールドカップ開催 怪訝されていたタトゥー問題はどこへ?|久田将義
しかし「郷に入っては郷に従え」。あるいはTPOという言葉があるように、自国の文化を他国に持ち込む際は一定層の「思いやり」必要になります。「リスペクト」と言っても良いかも知れません。
ここ数年、タトゥー率は明らかに上がってきました。タトゥーを全て容認するものではありませんが、日本のプロ野球選手もバレンティン選手(ヤクルト)など海外の選手のタトゥー率は高いです。また世界陸上も、もうすぐ開催されますが、ガトリン選手など陸上選手のタトゥー率も高いです。要するに、欧米ではタトゥーがかなり普及しています。
難しい問題です。文化の違いだからです。それと、入れている人の態度が重要です。
「(俺・私)タトゥー入れているんだけど」みたいな自己承認欲求で、見せている事はめちゃくちゃダサい訳です。本サイトで何回か指摘していますが、全身和彫り(ドンブリと言われています)のあるヤクザは「刺青は自己満足ですから。他人に見せるものではないです」とも言っています。
ところで、ラーメンはすするのがむしろ美味い食べ方だし、スパゲッティはすするのは下品とされています。しかし最近、ラーメンが海外にも有名になっていった現在、すする事をできる海外の人も増えてきました。これにはある程度、時間が必要でした。
タトゥーも時間が経つにつれ、また今回のラグビーワールドカップなどの大きな世界大会が日本で開催されるにつれ、タトゥー嫌いが麻痺していくと思われます。
とは言え、「嗜み」だけは持ち続けたいものです。(文◎久田将義)
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