国別に浸透度が違うスマホアプリ 日本人に最も利用され利用されているアプリは? 統計データから見る
ちなみにアップルがiPhoneをリリースした2007年にAppストアは存在せず、同社のプリインストールアプリのみ利用できる状態でした。そのなかで「Nightwatch」と名乗るハッカーが「Hello World」というアップル非公認のアプリを開発しています。その機能はただiPhoneの画面に「hello, world」という文字を表示されるものでしたが、これが今では当たり前になっているサードパーティーアプリの走りです。そして、iPhoneのAppストアは2008年7月1日、AndroidのAndroid Market(現Google Playストア)を公開して、さまざまなアプリが登場していくことになりました。
そんなアプリのなかでも、日本に大きな影響を与えたものといえば「SNS」でしょう。とくに“サクッとスマホで”というメリットが大きいアプリといえる「Twitter」と「LINE」は、私たちにSNSの意識を根付かせる原動力となりました。“既読スルー”なんかが社会問題になったのが懐かしいですね。
両方ともに情報の発信と受信を行えるツールですが、リリースされた当初は、Twitterは1対多数で拡散性が高く、LINEは1対1で秘匿性が高いという点で人気を集めることになります。それまでにも「2ちゃんねる」とか「mixi(ミクシィ)」など、ウェブのコミュニケーションツールはたくさんありました。しかし、やはりリリース当時はPCメインということで利用できる人のハードルは高かったように思えます。そのなかで、TwitterやLINEは登場時にスマホという手軽なハードで利用するのがメインだったこともあり、より多くのユーザーに浸透できたのではないでしょうか。
また、「手軽」という意味でいえば、〝映像〟によるコミュニケーションツールの「YouTube」もTwitterやLINEに並ぶSNSアプリです。ただ、こちらは情報の発信よりも受信にウェイトが大きいのが現状。情報を発信する側のユーチューバーが大ヒットしていますが、多くの人たちにとって動画の視聴がメインではないでしょうか。とはいえ、“見ればいいだけ”という手軽さと無料というコスパで、文字から映像に情報の幅を広げたのはYouTubeの功績と言えます。
ちなみに、リアルな数字はどうなっているかというと、SNS系のサービスやアプリの利用率について調べたのが次のグラフ1とグラフ2です。グラフ1は各アプリごとの利用率推移で、LINEは他アプリの追随を許さないほどの浸透ぶりを見せています。グラフ2は年代別の利用率比較ですが、どの年代でもLINEとYouTubeは圧倒的に強いことがわかりました。
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