母、妹、彼女… 自分より弱い者に暴力を振るい続けた男の裁判 検察官と裁判官が怒りの尋問をぶつける!
彼は母親や妹、交際相手に暴行を加えるような男とは思えないほどに小さな、まさに蚊の鳴くような声で質問を答えていました。
何度も裁判官から「もっと大きな声で話すように」と注意されても改まりませんでした。
次は裁判官による尋問です。
――お父さんと、あと弟さんも同居してるみたいだけどお父さんと弟に暴力をふるったことはないの?
「弟はそもそもほとんど話さないですし、その二人に暴力をふるったことはありません」
――そうか。何故、君の暴力が向かう先はいつも女性なんだろうか?
「母とは口論になることが多かったです」
――違う。そうじゃない。前も含めて、何故君の暴力はいつも女性に向かうんだ?
「彼女の時もケンカをする機会が多くて、イライラさせられることが多かったです」
――そういう問題か?
「女性に暴力をふるうのはダメだと思います」
――思う、じゃなくて、何故君は女性に暴力を向けるのかをさっきから訊いてるんだ。
「反省して、もうやらないようにしていきます」
――要は自分よりい弱い相手に暴力をふるって、甘えてるだけなんだよ。僕にはそう見える。何故そんなことをするのか突き詰めてよく考えないと、また同じことを繰り返すぞ?
「反省してもうやらないようにします」
――それはわかった。もうやらないためにも突き詰めて考えないと繰り返すぞって言ったんだ。
「……」
――わかった。もう戻って。
検察官はこの後の論告で、