母、妹、彼女… 自分より弱い者に暴力を振るい続けた男の裁判 検察官と裁判官が怒りの尋問をぶつける!
「自己の甘えからくる非常に幼稚で悪質な犯行であり、まして障害を抱える妹にまで暴力をふるったという犯行態様は言語道断」
「根深い粗暴癖がうかがわれ、もはや罰金刑では被告人の反省を促すには限界がある」
と厳しく非難し、懲役10ヶ月を求刑しました。
彼自身、無職で学歴もなく、社会的には弱者と呼ばれる人です。何かしらの生きづらさを抱えて苦しんでいたのかもしれませんし、鬱憤も溜まっていたのかもしれません。
だからといって、その鬱憤を自分よりも弱い人に暴力を用いて晴らすことなど赦されるはずがありません。
事件後、母と妹は家を出て別の場所で生活を始めました。彼の暴行によって家族はバラバラになったのです。(取材・文◎鈴木孔明)