私たちはこんな男の為に働いているのか? 生活保護費をパチンコに費やしスーパーで強盗 有り金を使い切った男の言葉
アルバイトでレジに入っていた男性の供述です。
「15時からのシフトで17時頃からレジに入ったと思います。犯人がレジに来たので『いらっしゃいませ』と言ったらいきなり包丁を突きつけられて『レジ開けろ。万券どこだ』と言われました。言われた通りにレジを開けてお金を渡すと犯人はそれを鷲掴みにして去っていきました」
この強盗事件での被害金額は35万円でした。犯行に使用された包丁は後の調べで被害店に陳列されていた商品だったことが明らかになっています。
犯行を終えると彼は包丁を捨て、スーパーに来るときに乗っていた自転車で駅に向かい上野に移動しました。
上野に着いてから向かった先、そこはパチンコ屋でした。
それからしばらく上野、鶯谷あたりをブラブラし、今度は新幹線で名古屋へ向かいました。
「昔、住んでたことがあって友人がいるから会いに行ったんです。もう最後の機会だと思ったからね。結局会えなかったですけどね」
スーパーでの強盗が3月7日、その9日後の3月16日に彼は愛知県の金山で自首し逮捕されました。
この時の所持金は約5000円。奪った現金のほぼ全てを新幹線代や飲食費、タバコ代、そしてパチンコで遣い果たしてしまっていました。
「せっかく盗ったお金があるうちは遊んで、なくなったら刑務所行こうって思ってたんですよ。パチンコで失敗しちゃったんだけどね、へへ、でも思う存分パチンコやってから刑務所行きたいって思ってました」
証言台の前に立つ彼は時折笑いを交えながら事件について話していました。反省の態度、というようなものは感じられません。
「包丁は店で適当に選んで…。別に刺そうとかは思ってなくて、見せつけてお金を出してくれればいいんで。もしお金を出さなくても刺したりはしなかったでしょうね。うん、出来ない。多分そうなったら逃げますよ」
このように傷つける意図がなかったと話しますが、包丁を突きつけられた店員はそんなことがわかるはずもありません。その恐怖は相当なものだったはずです。
参考記事:綾瀬女子高生コンクリート殺人の主犯格・湊伸治被告が傷害罪での第六回公判で見せた“反省”と“被害妄想” | TABLO