安倍政権が学んだ「桜を見る会」から目をそらす方法 思い出される安保法制強行採決と新国立競技場建設|プチ鹿島
《総工費高騰の批判が強まる中、国会は安全保障関連法案の重要局面を迎えていた。同案は7月16日に衆院で強行採決されると、翌17日に安倍晋三首相は突然、計画の白紙撤回を表明。ラグビーW杯での活用は断念された。》
あ。。。
しかし強行採決に対し、批判が高まった。するとその翌日に「ザハ案白紙撤回」を首相が発表したのだ。安保法の強行採決の翌日にこのあわせ技……。
あのとき、きちんとした議論はなく、とにかく急いでいた印象だった。そして完成したばかりの新国立競技場はといえば、
「そもそもの問題は後利用を考えず建設したことにある」(毎日新聞・12月1日)
今に問題が先送りされてしまった。こうして振り返ると、強行採決の批判から目をそらすのも、今回の桜を見る会の追及から隠すのも同じ手法だということがわかる。
小さいことも大きなこともすべて繋がっているのである。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』 )