まさに「日本死ね!」 保育園事業の助成金に群がる半グレ 安倍内閣の不完全な少子化対策に笑いが止まらない奴ら

川崎被告の結婚式には大物政治家も出席していた。逮捕された秋元司議員も、川崎被告と関係が深かった。昨年5月の参議院厚生労働委員会で、立憲民主党の議員が秋元副大臣(当時)の政治資金パーティーのチケットを、塩田大介(川崎被告)が大量購入したという報道について、秋元副大臣に塩田大介(同)との関係を問い質した。

秋元副大臣は「秘書時代、20年ぐらい前に先輩の関係で知り合った。5年ぐらい前にも会ったかも知れないが、私自身は直接の依頼は受けていない」と答えている。川崎被告は、コンサルタント業務だけでなく、その妻に西麻布のマンションの一室で保育園を作らせ、そこにも助成金が支払われていた。内閣府によると、4千万円余の返還を求めているというが、実際に支払われた助成金の金額と、返還を求める金額には、差があるケースもあることを認めている。

被害額がどれだけ膨らむのか。昨年末の取材で、内閣府の担当者は、「現時点で判明して返還を求めているのは約11億円です」と言う。だが、関係者によれば、実際の被害額は遥かに巨額になる模様。内閣府は騙し取られた助成金の被害額を少なく見せようとしている、と指摘する声もある。

この問題で野党や大手メディアの追及が緩いのは、野党議員や新聞社幹部の中にも、パソナの接待施設「仁風林」で接待され、政治献金やお車代を受け取っていた者がいたからだが、逮捕された秋元議員のように川崎被告と親しい国会議員もいるという。

安倍総理は「少子化対策は万全です」と胸を張る。

だが、増税される国民からすれば、自分たちの納めた税金で、反社の人間が潤う制度では、「日本死ね!」とも言いたくなるのではないか。(文◎橋本征雄)

 

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