拍子抜け… カルロス・ゴーン被告の「トークショー」に内外もガッカリ 逃亡劇の詳細は「20年後に話す」

一説には元米軍グリーンベレーも協力したという日本からの逃亡劇は、国内のみならず世界中で報じられ関心を集めた。その逃亡後初めて、本人が口を開くというのだから注目を集めたのは当然だ。当事者である日本マスコミの数多くが会見への参加を希望したが、ゴーン被告側から許可が下りず、参加者は限定的なものとなった。ゴーン被告いわく「プロパガンダ的なメディアは排除した」ということだが、軽く見られたものではある。

会見は、30分前から参加者の照合、金属探知機での検査など物々しい雰囲気に包まれた後、ゴーン被告本人の“説明”からスタートした。いつも以上に多弁なゴーン被告は、予定されていた30分の説明を大きくオーバーする大熱演。自身への容疑を否定するとともに、一連の騒動を日産自動車と日本司法、特に検察による“陰謀”だと力説した。なかでも元腹心でゴーン追放劇の立役者でもあった西川広人前社長や社外取締役の豊田正和氏などを名指しで批判。経産省出身の元役人である豊田氏と検察の繋がりを匂わすなど、日産=検察、官民挙げての不当な陰謀であると海外メディアに向けてアピールした。

反面、海外メディアからも後の質疑応答で質問があった「逃亡劇」の詳細には、関係者に迷惑がかかるということで一切シャットアウト。その割には「20年後には(詳細を)話すことがあるかもしれない」などと余裕を持ったような物言いが目に付いた。

 

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