荻生田光一『身の丈発言』で新聞読み比べ 批判する毎日新聞とカッコ良く報じる読売新聞|プチ鹿島

「延期決断には大きな勇気が必要だった。」というではないか。すると、

《背中を押したのは首相の安倍晋三だった。萩生田が「英語民間試験は問題があります。私は無理だと思っています」と伝えると、安倍は「萩生田さんの方が現場をよく分かっているんだから任せるよ」と応じた。》

こちらもまたカッコイイ! すばらしい美談ではないか。

しかしこのあと英語民間試験の是非は政治争点に浮上した。なぜなら「発端は自らの失言だった」だからだ。なんだかわからない展開である。やはり萩生田光一先生をカッコよく書くには無理がある?

それにしてもこれ、新聞読み比べとして非常に面白い物件である。

萩生田先生は果たして『「身の丈」発言に批判が殺到したことから大慌てで見直した』(毎日)のか、それとも就任当初から『英語民間試験の活用は延期したい』(読売)と思ってアツく動いていたのか。

2020年も萩生田光一先生のご活躍に注目である。今年はどんな失態を演じるのだろうか。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)

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