狐だけじゃないの!? 稲荷神社に祀られる、あんな動物たち! 京都・伏見稲荷を総本山とする商売繁盛の神様|Mr.tsubaking
まごうかたなき「猫」がいる。
背筋を伸ばした凛々しい姿の美猫だ。
なぜここに猫が祀られているのか、調べてみても情報が全く出てこない。狐が神の使いであるのは「ケ=食べ物」「ツ=助詞の”の”」「ネ=根っこ」から来ており「食べ物の根っこ」という意味で、五穀豊穣の神様の使いだった。また、狐は穴ぐらを住処とするために古墳の石室や洞窟などの「神聖な場所」に出入りしていたことから、この世とあの世を往来する神聖な動物と考えられていたためだ。
そう考えると、何故ここにネコがいるのか、ますますわからなくなってくる。
説明書きには「美喜井稲荷神社の御守護神は、京都の比叡山から御降りになりました例の高い神様です。この神様にお願いする方は蛸を召し上らぬこと。この神様を信仰される方は何事も心配ありません」とある。
猫にタコを食べさせてはいけないことはよく知られているが、この神社に願い事をする人もそれが禁忌となるそうだ。
頭上にも猫の彫り物が作られており、日光東照宮の眠り猫(作:左甚五郎)とまではいかないが、可愛らしい姿をしている。
由来もご利益もまったく不明な猫稲荷だが、猫好きの方はお参りしてみるのもいいかもしれない。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第51回)
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