常盤貴子はなぜ怒られたのか? 京都では「人の紹介」が物を言う この町で“大切にされるコツ”を根っからの京都人ライターが解説する

京都は、とにかく「信用」にうるさい。お付き合いのほぼ全ては「信用」から成り立っている。子供のころから「ええことしてもろたら、ちゃんと御礼の連絡を入れなあかん」「人の顔を潰すようなことをしてはならん」と厳しく教えられてきた人も多いと思う。

常盤貴子の一件は、まあ烈火の如く怒るようなヤバイ京都人とはお付き合いしない方がいいような気もするが、わりと日常的にある話だ。

 

例えば、筆者は仕事で知り合った大先輩Aさんから紹介してもらったお店へ友達と行きたいとき、必ずAさんに連絡する。

「Aさん、今度、友達とあのお店に行きたいんです。Aさんのことお伝えして予約してもいいですか?」と。

したらば、Aさんは「そうなんや。私が予約しておくから。何時から何人で? お料理の希望あれば教えて」。こんな具合だ。

 

お店行くと、マダムがそれはそれは丁寧な対応とサービスで迎え入れてくれて、気前が良い店なら前菜やデザートをグレードアップさせてくれたりする。

「Aさんにはとてもお世話になっているので、オススメのお店に来れてよかったです。美味しかったです」と、店のマダムに伝えておけば、紹介者であるAさんの顔も立ち、店も潤い、筆者も友人も美味しい思いができる。

 

ここが「京都のお付き合い」のポイントだと筆者は感じている。

 

たった一声かけるだけで、みんなが良い思いをして、気持ちよく過ごせるならば、こんな便利なシステムはない。

 

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