小池都知事の外出自粛要請が実質「キャバクラ、クラブ」に集中砲火 「保証無くして自粛なし」飲食店はどうやって生きるのか

堅実経営で定評のあるライブハウスの社長も断末魔の叫びをあげています。

「大阪のライブハウスの話が始まり、メディアでライブハウスが悪者扱いをされた結果、3月の売り上げは前年比で37%、先月比で50%です。小池さんの名指しの話が出てからは、キャンセルの嵐で、4月はたぶん、売り上げ0を予想しています。3月は延期に関してキャンセル料をいただいていなかったこともあります。小池さんも名指しをするなら、それなりの保障の話を具体的につけてほしいと思います。これが続くと5月には店を続けるかどうかの判断を迫られるかもしれません。

家賃、および開店時の借り入れ金が固定費として発生するので……。大震災の時に借り入れたお金の返済が終わったばかりです。いくら無利子といっても借金だと固定費となります。リーマンショック時の不景気の借り入れ金、大震災の時の借入金などの増加が大塚店をやめた大きな原因となっています。なので、今回は借入金はできれば行いたくないのです。

ライブハウスは防音設備がキーポイントとなります。現在の池袋の店は、もともとあった店舗の内装の内側に防音壁、天井、床を作りました。この結果狭い店ですが内装だけで5000万円近くかかっています。これも全部ではありませんが借入金のお世話になっているわけで、これ以上はちょっと……。
防音工事を丁寧に行った結果、8年間の営業で、一回も音の苦情は来ていません。ただ、この店を手放すとなると、借金だけが残ることになるかも……です。

ぜひ、テナント料、だけでも東京都から出してもらえれば、何とかなるかもしれません。スタッフは今日から仙台の実家に帰ってしまいました。

そもそも、ライブハウスのほとんどは、不特定多数の人が訪れるのではなく、演者さんが連れてくるお客様です。カラオケやナイトクラブと異なり、問題が起きた時に追いかけやすい営業形態です。

役所もメディアもこれをたぶん、理解していなくて『不特定多数』と十派一絡げにしてしまうところに不満はあります。ライブハウスとしてもできるだけ換気に心を配り、どのお店もアルコール消毒なども手配してしています。
このような現場の実態を見たうえでのライブハウスという名指しが出てきたのか怪しいと思います。そういった実態調査もしていないし……」

海外に滞在している筆者の友人達によれば、日本は補償せずに、自粛させるおかしな国だそうです。窮地に追いやられた夜の自営業者の救済が速やかに実施されますよう祈願します。(文◎安倍しんのすけ)

 

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