須藤元気・参議院議員が校長を務める英会話学校で「未払い」発生中か コロナ蔓延でも違法営業を続け市長が学校に乗り込むという騒動に発展!

さらにこの4月2日、フェイスブック上のセブ関連のニュースが騒然となりました。何事かとリンクを辿ると、QQに自治体の市長が自ら乗り込み「なぜここは業務を続けているのか?」と問い詰めている非常に生々しい場面を動画で中継していました。この動画は4月3日現在28万回再生、9000件以上のコメントが寄せられており、大きな関心を呼んでいます。

 

 

先にも書いたようにフィリピンは厳重な地域検疫体制の最中ですが、QQでは講師を出勤させオンライン授業を開講していたのです。さらに悪いことにこの市長とのやり取りの中で学校の営業許可の期限切れが発覚しました。2月と3月の間、モグリ営業をしていたことになります。

平時の営業許可の問題ならペナルティを課された上で申請を提出すれば済む話ですが、今回は別の問題が懸念されています。

フィリピンでは今回の新型コロナウイルスに関連して労働者救済プログラムがあり、自宅待機により経済的なダメージを受けた事業の労働者に対して5000ペソ(約1万円・最低賃金ベースで約13日分の給料に相当)が支給されることになっています。しかし該当する期間に事業の営業許可がない場合、QQがこの5000ペソの支給に資するのか?という疑念が地元でもささやかれています。

仮定の話になりますが、ただでさえ収入が断たれている上にこの救済プログラムの適用もされないとなるとQQで働く職員の方々は非常に厳しい状況に置かれることになります。これは経営管理上の責任問題ということにもなりかねません。

もちろん学校の経営そのものに須藤元気氏が関わっているわけではないことは理解できます。

しかし須藤氏はここまで一貫して校長としての発信を続けてきたわけであり、この危機においてもやはり校長としての振る舞いが求められるところでしょう。せめて何らかのメッセージがあれば職員の方々も心強く感じるのではないかと思います。完全無視というのはいかがなものでしょうか。

元格闘家として、国会議員としての須藤氏の立ち位置、期待されるところは内外の枠を超えて「WE ARE ALL ONE」を体現するスケールの大きなヒーローの姿に他なりません。日本国民はもちろん、フィリピンの仲間の救済も願いたいところです。(取材・文◎田 聖子)