何を信じればよいのか! 役所が困窮者に『貧困ビジネス』施設を紹介! コロナ禍において決して他人ごとではない!|裁判傍聴

「春日部の施設はお寺が運営していました。80人くらい入所者がいて、この中でイジメが頻繁にありました。保護費の受給日には入所者がみんなバスに乗せられて役所に行かされます。そして貰ったお金はすぐに全額施設の人間に回収されます。自立支援施設、と言ってましたが職業訓練などはありませんでした。施設の手伝いをすれば1日5000円貰えると聞いたのでやったことはありますがお金が支払われたことはありません。アルバイトなど、外の仕事をするには施設の許可が必要なのですが、許可がおりたことはありません」

これは彼が居住していた自立支援施設の実態です。

ここは役所から紹介された施設です。勤めていた会社が倒産したことから困窮し、行政に支援を求めた結果たどり着いた場所でしたがそこは「自立支援」とは名ばかりの貧困ビジネスの施設でした。

「新宿西口を目指してましたが正直言って当てはありませんでした。あそこにいるくらいなら…最悪、路上生活でもいいと思いました」

子どもの自転車を盗む、という犯行態様には怒りを覚えます。しかし、彼は当時そうでもしなければ生きていけなかったのです。施設に居れば文字通り生きていくことはできたかもしれません。ただ、彼が望んでいたのは人間として生きることだったのだと思います。それが窃盗罪を犯していい理由にはならないにしても、彼が人間らしく生きたいと願ったこと自体は誰も責めることはできないはずです。

話は変わりますが先日、百田尚樹氏がツイッターで「炎上覚悟で言う。今回のコロナウイルスで収入が減った国民のために、国民全員にお金を給付する話が出ている。それは賛成だが、生活保護の人に給付金を出すのは反対! 彼らは今回の騒動で1円も収入が減ってないのだから」と発信していました。論ずるに値しない暴論ですが、このツイートには10万以上の「いいね」が付けられていました。

 

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