職場で先輩に虐められていた男性が空き瓶で反撃 しかし、どんな事情でも裁判は情けなしで襲いかかる

「会社から300万円と言われた時、『高すぎる』と思いました。実際に治療にかかった金額を払うのは仕方ない、と思いましたがそれ以上のお金は1円も払いたくありませんでした。社長に『300万円払わないと事件にする』と言われましたが、この金額にはおかしい点が多々あると感じました。それに…僕がされてきたことは全く関係ないのかな、とも思いました」

彼は被害者への謝罪や示談こそ拒否しましたが、行為そのものについては反省しています。後悔もしています。

「取り返しがつかないことをしてしまったと思っています」

「被害者らに何を言っても仕方ないのはわかっていたし、黙ってその場を立ち去って何も言わず会社を辞めればよかったと思います」

裁判ではこのような言葉もありました。

暴力はたとえどんな理由があっても正当化されることはありません。

しかし、暴力行為をする人間にも必ずそれぞれの背景があり事情があるということもまた忘れてはならないのだと思います。(取材・文◎鈴木孔明)

 

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