木村花、鷹野日南、三浦春馬…、若い著名人の自死はなぜ続くのか 専門家に聞く 悲劇を二度と起こさない為に

「平成 21 年度厚生労働科学研究(こころの健康科学研究事業) 『心理学的剖検データベースを活用した自殺の原因分析に関する研究』によると、自殺のサインでは、死について口に出すこと、過去1ヶ月の身辺整理、不注意や無謀な行動、身だしなみを気にしなくなることが自殺のリスクと強い 関係にあった、とされています。ただ、この度の著名人の自殺報道にもありますが、自殺される方の直前の様子や行動はケースバイケースです」(山下悠毅先生)

―ーうつ病の人が自殺をしないようにするためには、周囲の方はどのようにするべきなのでしょうか。

「人はうつ病という疾患を患うと『死んだ方が楽、と考えてしまう症状が出現しうる』という事実を伝えておくことが大切です。その上で、もし、そうした症状が出た際には必ず行動する前に相談をして欲しい。私は、人は『感情は約束できないが、行動は約束できる生き物』というゲーテの言葉を案内することが多いです。相談を受けた人は、ただ、やみくもに止めるのではなく、『この人は、死にたい、と表現してしまうほどのレベルで人生に絶望している』と相手の発言を翻訳し、『あなたがとても辛いことは理解できました』と気持ちを受容し、専門医療へつなげることが大切です」(山下悠毅先生)

 

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