芸人・水道橋博士 VS 幻冬舎の「天才編集者」・箕輪厚介氏のガチンコ・ボクシングを見て|久田将義
素人のボクシングですから猫パンチで箕輪さんが突進してきます。対格差もありました。多分、20キロ近くあったかもしれません。
50歳半ばでこの試合を受けたことは博士さんも酔狂の世界に生きる人とはいえ、リスペクトです。初めてリングに上がると人は「ぼーっ」となります。練習通りの動きは取れません。まして16オンスという重いグローブです。1分、殴り合えば緊張で相当疲れます。腕は上がらなくなります。2Rももたないでしょう。あとは気持ちの強さです。
3分3Rのミット打ちなりスパーリングでもめちゃ疲れます、僕のような一般練習生ならなおさらです。青木真也選手が「両者を怪我ないよう帰す事」という意味のツイートをしていましたが、格闘家らしい答えです。その通りです。
結果、「突進負け」という形で博士さんのTKO負けでした。でも僕は前記したように「リングに上がる事自体、リスペクト」という立場です。
この試合に限って言えば、「両者に拍手」です。これからの展開があるのかは分かりません。多分博士さんの考え次第ではないでしょうか。要するに「殉愛」問題が根っこなのですから。(文◎久田将義)