芸人・水道橋博士 VS 幻冬舎の「天才編集者」・箕輪厚介氏のガチンコ・ボクシングを見て|久田将義

僕は「酔狂」という言葉が好きです。天才ライター・故青山正明さんは作家・椎名誠さんに自分の同人誌を新聞でけちょんけちょんに批判されたから、「上野動物園前で決闘しよう」と果たし状を出しました。椎名誠さんは当然、スルーですし、もし本当にやったらガタイの良い椎名さんにヒョロヒョロの青山さんは勝てなかったでしょう。それでもそういう果たし状を出す事自体、「酔狂な人だなあ」と感心しました。編集者って少し酔狂なところがあった方が良いです。
そういう意味では箕輪厚介さんは酔狂なのかも知れません。また、博士さんは芸人ですから、もうもとアウトローの世界で育ってきたわけで、業界全体が酔狂と言ってよいでしょう。

試合は1分2ラウンド。16オンスのグローブのボクシングルール。そもそもHATASHIAIの存在は、この試合で始めて知ったのですが、異業種の普通の勤め人が色々なルールで格闘技で試合をするというもの。

僕は「ナイスミドル」という30歳以上の人たちの格闘技イベントを高校時代の友達が出るというので見に行きました。この大会は大体が、元々空手の大会やキックの試合に出ていたセミプロばかり。友達も新空手からプロのキックボクサーになっていました。現在は実家をついでいます。そういう大会でさえも、最後はスタミナ勝負になります。仕事をしながらも練習をし、リングに上がるだけでも僕は、尊敬します。

だから、博士さんも箕輪さんもリスペクトします。リングに上がったという意味では(SHOWROOMで箕輪さんがアイドルにセクハラめいた言葉を吐いたという話を聞きましたが、それは置いておいて)。

試合が始まりました。