※こちらの記事は憑きもの体験記2「やがてそれは、ズルズルと足を擦りつけながら、枕もとの方へ接近してきた」|川奈まり子の奇譚蒐集三九 | TABLOからの続きです。   滞在先で ...

  ※こちらの記事は『憑きもの体験記1「ガラスに目を走らせると、自分の50センチ後ろに人の気配を放つ陽炎が映っていた」|川奈まり子の奇譚蒐集三八 | TABLO』からの続きです。 ...

  用意された作業部屋は神社の奥座敷   ――神社で仕事をすることになるとは思わなかった。 デスクやパソコンが次々に運び込まれ、作業場が組みあげられていく。 その背景は金屏風。足も ...

※こちらの記事は『憑き物 「目の前に突きつけられたスマホの画面を見て聡子さんは目を剥いて絶叫してしまった!」|川奈まり子の奇譚蒐集三六』からの続きです     ――考えても仕方のな ...

  女四人で京都旅行   一つ屋根に住まう4人の女のうち、9月のシルバーウィークに京都の太秦と和歌山県の高野山を訪ねようと言い出したのは、聡子さんだった。 祖父母より前の代から大阪 ...

先日、土木工事関係の仕事に従事している友人・角田さんから聞いたことなのだが、昨今は都立霊園の無縁墳墓の撤去や改葬を行うにあたり、工事を請け負う業者を都が入札で選定しているとのこと。 つまり作業ごとにオ ...

占い師に惚れる人は多い――というのは、今回お話を伺った占い師の佐々木さんの言なのだが、実際のところはどうなのだろう。 佐々木さんは、決して自慢するつもりはなく、それなりにキャリアのある占いのプロならば ...

創作家の加藤さんが上野の東京都美術館で行われるグループ展に参加したのは3年前の3月上旬のことだった。 民間主催ながら1970年代から今日まで続いている規模の大きな美術展で、加藤さんは初めて出展すること ...

この夏も不忍池に蓮を観にいった。えらそうに「観蓮した」と呼べるほどのことではなく、暑い盛りに上野を訪ねて蓮の花盛りを見物し、ついでに美味しいものを食べてきただけで、この程度なら昭和生まれの東京者なら一 ...

(前編からの続きです) あらすじ:40歳のときに糖尿病の合併症が原因で視力を失った独身の佐々木澄夫さん。ほんの1年ほど前までは標準的な視力を持って、会社勤めをしていた。入院中、まだ目が回復するかもしれ ...

大阪府在住の「怪談好きなすぅさん」こと佐々木澄夫さんは、約17年前、40歳のときに糖尿病の合併症が原因で視力を失った。 一縷の望みをかけて最後の手術を受けた日は澄夫さんの誕生日で、願掛けの意味がこめら ...

「以前、川奈さんに愛媛県であった出来事を取り上げていただいた者ですが、愛媛に赴任する前に住んでいた宮崎県のアパートでも気持ち悪いことが起きていて、もしかするとあの話の前日譚になるんじゃないかと閃いたの ...

先日、怪談イベント界隈の友人・最終京王線さんから紹介された方を取材させていただいた。30年近く東京で造園業に携わっているそうで、仮にお名前を石川政宗さんとして、彼の体験談を綴りたいと思う。 石川政宗さ ...

一九七四年生まれの中村勇さんは熊本県阿蘇山で少年時代を過ごした。代々、阿蘇山で林業に携わってきた家に生まれ、勇さんの父も林業関連の会社を経営していたが、その職場は山でありつづけた。 阿蘇というと、私の ...

――前回からの続き―― 不思議な少年に夜光虫の見える浜へと案内してもらった家族。しかし、父親の祥吾さんは海に入った時“誰かにしがみつかれた”ような違和感を感じ、一刻も早く海から離れたいと思っていた…… ...

「ほら、寄ってきましたよ。見えますか?」 ――少年は闇を湛えた水の中に両手を深く潜らせ、ゆっくりと「∞」を描いた。すると海の底から光の粒が無数に湧きあがり、彼の手首の周囲に銀河が生まれた。 子どもと妻 ...

日が暮れゆく開聞岳 今から20年ほど前、まだスマホがなく、携帯電話やPHS電話すら持っていない人も珍しくなかった頃のことだ。 当時19歳の山下真弓さんは、心霊スポットというものを一度自分でも訪れてみた ...

前ページからのつづき   そのうちの1人は私の夫で、彼が語ったのはこんな話。 1982年の2月14日のことだった。翌日に大学入試を控えた当時18歳のノリマサ(夫)は、夜の9時頃、ふと石油スト ...

親しい人の死や災いなど良くないことが起こりそうだと感じることを「虫の知らせ」と云いますが、それらの予兆は科学では解明することの出来ない不思議ものばかり。こんな逸話が多数あるのです。

友人や恋人、恩師までもが忠告してくれたにもかかわらず、オークションで購入した幽霊画を飾り続けた男性。身の回りに次々と起こる不幸の原因をなかなか幽霊画のせいにできなかった彼はとうとう......

オークションで手に入れてしまった円山応挙の幽霊画の贋作。贋作のはずなのにとんでもない目にあってしまったという男性の話を聞いた。そこから想像した怖いこと...

なぜマスコミは、南青山住民の本当の意見、そして反対している体で差別発言を繰り返す人物の正体を報じないのでしょうか。きらびやかなイメージだけが南青山ではないのです。本当の南青山を、弊サイト執筆陣で南青山 ...

古い家に先に住んでいたのはオバケだった。気を遣い、物音をたてないように暮らしていた男性はついにストレスが溜まり爆発してしまう! お待たせしました、後編です。

古い家屋などにはオバケが住んでいる場合があるそうで、先に住んでいたのは彼らの方なのだから、こちらが気を使わなくてはならないのは人間界と同じ話。

当時の子どもたちがのめり込み、社会問題にまで発展したコックリさん。学校や親に止められていた子は、その後に派生した「〜さん」を知らないかもしれない。数多くある逸話の中のひとつをご紹介しよう。

ある出来事がきっかけで不動明王を信心し始めた母親。その息子として育った彼もまた「見える人」であった。見えるがゆえ体験した数々の奇妙なエピソードをここに紹介する。

何不自由なく育てられた女性が、ある日突然発症した摂食障害。悩み、苦しみ、ギリギリのところで生きていた彼女が意識をなくした理由とその原因は何だったのだろうか――

ある集団から足を洗い、まじめに働いていた男の元に一本の電話がかかってきた。興奮したような相手の口から出てきた言葉とは......

母と二人きりで暮らし、身体も弱かった少年が見た「あの山」の光景と、そこで体験した忘れることのできない不思議な現象。『神さま』が親子を見守ってくれていたのだろうか。

不思議な力を受け継いだ家族だけに見える不思議な物体。少年はそれを口にすることを禁じられていたが、ある時、それは自分にとってとても関係が強いものであることを知る。"選ばれた者"にしか分からない「もっこ」 ...

シンクロニシティとは「虫の知らせ」のような意味合いで、2つの事象が偶然の一致を見せることを指す。今回はその「共時性」をテーマとした夢と現実を結ぶお話です。

海で亡くなった人や魚類などを供養するために行われる海施餓鬼(うみせがき)。南北に長い日本各地に、なぜか似たような風習が存在しています。これはある人が幻想的な灯篭流しに感動した直後に遭遇した不思議な不思 ...

若い男女がキャンプと異性交友を目的に上陸した沖合の小島。そこは歴史的に見て「由緒ありすぎる場所」だったのだが、それを知らずに我が物顔で振る舞う若者の日常に降りかかった恐怖とは。

子どもにとって学校とはとても不思議な場所である。特に季節によって顔色を変える木造校舎には、代々生徒たちに口伝される怖い話があったりする。今回はそんな学校でのある生徒の実体験を振り返ってみる。

ハウスクリーナーが見た異様な体験談・第二弾。今回は昨年起きた不思議としか言いようのない殺人事件と、それに関係する「ある影」について。

臭い......そして、気分が悪い......この部屋はあきらかにおかしい......ハウスクリーナーがその部屋で見てしまった異様な光景があなたにトラウマを植え付ける!

桜を背景にした亡き妻の墓石が美しかったのだろうか、兄はおもむろに写真を撮った。現像をした写真に写っていたものは......

外の顔とは裏腹に家庭内で暴力を振るう父親。救われることを諦めた母親、恐れる娘......荒れ狂う父親を諌めることが出来たのは......

「ある事故」をきっかけに、知人から全く知らない人の死まで予見できるようになってしまった少年の不思議な話。時おり、箪笥の上に現れる友達は彼に何を言いたかったのだろうか――