『ハロプロ・チーム対抗歌合戦』 アイドルがセルフ・プロデュースするとクレイジーなものが産まれた!

そのほか、ハロプロの2大歌姫である高木紗友希と小田さくらによる『Everyday, Everywhere』とか、宮本佳林を中心とした5人組による”かわいさ最重視”の『心の叫びを歌にしてみた』とか、全18ユニットの詳細を書き連ねたいところですが、最後に最優秀ユニットに選ばれたモーニング娘。’18・佐藤優樹とつばきファクトリー・小野田紗栞の「Crazy 心(クレイジーハート)」について言及したいと思います。

まずユニット名が相当狂っています。アイドルなのに「クレイジーハート」だなんて、穏やかじゃない。そして、2人が歌ったのはスマイレージの『私、ちょいとカワイイ裏番長』。曲の冒頭から客席とコール&レスポンスを繰り返し、会場全体を巻き込んで、見事優勝をかっさらっていったという形です。現在ハロプロ内での人気No.1とされるまーちゃんこと佐藤優樹にそれをやられちゃあ、もう仕方ない。大事な時に勝負強さを発揮するあたりも、さすがまーちゃん。人気No.1たる所以です。

アイドルたちがセルフプロデュースしたら、想像以上に過剰で、とんでもなくギラギラしたイベントになった──というのが、『ハロプロ・オールスターズ シングル発売記念イベント 〜チーム対抗歌合戦〜』。このテンションを続けていたら、メンバーたちもあっという間に燃え尽きてしまうかもしれないので、1年に1回くらいで十分な気もしますが、とにかくすごいイベントだったことは間違いないです。

今後同様のイベントが開催されるとしたら、そのチケットは相当に入手しづらくなるはずですが、アイドルと呼ばれる人々の心の奥底にあるメラメラと燃えるものを観たいのであれば、必ず足を運ぶべきです。アップフロントさん、次に『チーム対抗歌合戦』を開催する場合は、もっと大きな会場でお願いします!(取材・文◎大塚ナギサ)