【新宿地下伝説2】大量の人骨が出土した戸山公園一体に眠る謎【旧陸軍731部隊が関与か?】

都会の中の忘れらたスポット

戸山公園には箱根山という人工の築山が残されている。この箱根山は、かなり昔から都内有数の心霊スポットとして知られており「山頂の辺りを人魂が舞う」「白い服の男女の霊が歩く」などといった噂がささやかれていた。そのすぐそばで大量の人骨が発掘されたのだから、はからずもこの怪談を裏付けることになってしまった。

そんな公園脇にたたずむのは、戸山ハイツの団地群だ。日本最初の都営住宅である戸山ハイツは現在、老人ばかりが住む「都会の限界集落」と呼ばれている。もはや古い棟については、建物の耐久年数も尽きかけているだろう。しかし当地に再開発の手が入るといった話はいっこうに聞かない。

それはこの土地の下に眠る秘密を白日の元にさらさないためだろうか。戸山ハイツの団地各棟はあたかも、地下への扉を封印する巨石のようにも見えてしまう。(取材・文◎吉田悠軌)