絵本作家のぶみさんが池袋連合200人の総長だった件|文◎久田将義
彼らからしたら池袋周辺は地元といって良いでしょう。そこに池袋連合などという名前のチームがいたら潰しにかかるでしょう。
池袋連合は連合体ですから、一つでも良いので代表的なチームを挙げて頂ければ幸いなのですけれど(例・関東連合ならブラックエンペラーなど)。池袋連合という名前は知らなくても有名なチームなら誰か知っている可能性もあるかも知れませんし。
いや、池袋連合というのも五、六人の集団が勝手に遊び気分で一時名乗っていただけという可能性もあります。それだと池袋連合も池袋で生き残れると思うのですが、160人もの大集団です(と、のぶみさんは言っている)。
それはもう前記のTOP-JやKGBと同等のチームです。この二つのチームは有名なのに、なぜ池袋連合は誰も知らないのでしょう。あと、池袋生まれのアウトローに聞いても「知らないな」でした。池袋生まれの不良が知らないなら、よほど秘密裏に活動していたのでしょう、多分。
また、池袋には王子華魂OBらもいますので池袋連合が活動するのは、非常に危ういのです。僕がのぶみさんと知り合いなら、「その名称は止めておけ」と止めるでしょう。
暴走族、チーマーだけでなくギャングも池袋にはいました。僕が取材した中では日本のギャングの中では最も初期にできたフローレンス13というリーダーがいました。彼らにも狙われる可能性大。
つまり、池袋は群雄割拠ですし、池袋以外の新宿、渋谷あたりから攻め込まれてもおかしくない状況に池袋連合はあったのです。まるでアフリカのサバンナに放り込まれた鹿みたいな状態です。「だから止めておけって言ったのに」と僕なら再度忠告します。
しかし、それでも池袋連合がつぶされたという話は聞きません。ゲリラ的に潜っていたのでしょうか。池袋連合はなかったという話はのぶみさんの口から出ていません。ですから「ある」という前提で話をさらに進めます。
のぶみさんの不良少年時代の写真があれば良いのですけどね。でも、不良少年でもないのに騙る人がいますから要注意です。例えば、短ラン姿や特攻服を着ていても、一人で映っている人がたまぁにいらっしゃいます。これはコスプレの可能性大です。あと、バックに何も写っていないとか(ただ、古い暴走族の人の場合、写真がないケースもあります)。
何人かの集団で特攻服やチームの仲間と写っている場合は本物であると、僕などは取材する場合の目安としていました。
のぶみさんも周囲はモザイク入れて自分だけの写真を出してくれれば、炎上はしなかったでしょう。今からでも遅くはないと思うのですが……。
・これほどまでに池袋連合の名前が出てこない。
・それほどの大人数だったら大小の喧嘩の話が出てくるはずだがそれも出て来ない。
という事で、こう考えるほかないようです。
池袋連合は恐らく、普段は一般人のようなカッコをしていて、パチンコかゲーセンかロサ会館あたりの居酒屋で集まっては武勇伝を語る大学生のサークルみたいなものだったのではないでしょうか。
もしかしたら池袋連合のOBが「俺、池連(池袋連合の略)だったんすけど」という人が名乗りを上げてくれるかも知れません。それを期待しています。幻が現実になる瞬間って良いものです。夢があります。もし、ネス湖にネッシーがいたとしたら見たくありませんか。僕は見たいです。池袋連合のOB写真を。
以上、都市伝説を都市伝説としてでなく、のぶみさんのブログや証言からトレース分析してみました。
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文◎久田将義